銀行カードローンの審査に落ちた理由!落ちる原因

カードローン審査

銀行カードローンの審査に落ちた理由!落ちる原因

銀行カードローンに申し込んでもすべての人が審査を通るわけではありません。銀行が設けた基準を満たさなければ審査に落ちてしまいます。

銀行カードローンの審査に落ちた理由や原因の多くは、収入が安定していない、勤続年数が短い、信用情報がブラックなどが挙げられます。

改善には多少なりとも時間がかかりますが、条件を整えてから銀行カードローンに申し込めば誰にでも借りられるチャンスはあります。

この記事では、銀行カードローンの審査に落ちる理由や落ちた原因について解説します。

銀行カードローンの審査に落ちる可能性を少しでも減らせるように、元銀行員の筆者が的確にアドバイスさせていただきます。

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目次

銀行カードローンの審査に落ちた理由

銀行カードローンも最終的には申込者の総合力で審査を行います。

もちろん完璧な条件をそろえたカードローン申込者ばかりではないので、ときには一部の条件を満たせなくて審査落ちする場合もあるでしょう。

しかし、何が原因で審査落ちしたか分かる人と、知らずに、あるいは知ろうともしないで、また申込みを繰り返し審査落ちする人とでは、最終的な結果も違ってきます。

できれば審査落ちした場合でも、その原因を探って改善や対策を打ちながら、次の銀行カードローンの審査ではぜひとも通過したいものですね。

この章では、銀行カードローンの審査落ちの原因や理由、個人でできる対策まで説明します。

審査に落ちた理由1.安定継続した収入がない

銀行カードローンの審査に落ちた理由として、安定継続した収入がないことが挙げられます。

「安定継続」の意味は、毎月1回の頻度で収入が入ってくることを意味し、1回当たりの金額が大きくても、入ってくるのが不定期ならそれに該当しません。

したがって無職で収入がない人は、最初から銀行カードローンの申込対象外ですが、本人に「安定継続した収入」があれば、正規・非正規雇用などの雇われている身分に関係なく申し込みが可能です。

ただし、銀行カードローンの場合、一部の銀行では、当初から申込みできる収入金額に最低基準の金額を設けている銀行もあるので、申込前にそのルールに抵触しないかどうかよく調べてから申し込んでください。

審査に落ちた理由2.勤続年数が短い

銀行カードローンの審査に落ちた理由として、勤続年数が短いことが挙げられます。

銀行カードローンの場合、最低限どれくらい勤続年数が必要かというと、1年程度は必要だと理解してください。もちろん3年以上あれば問題ありません。

一方、消費者金融では勤続年数の取り扱いはかなり弾力的で、特に大手消費者金融では、仕事を開始してから数ヵ月以内、もっと弾力的な業者では就職後、1回の出勤実績があればOKとなる先まであります。

しかし、銀行カードローンの場合は勤続年数の取り扱いもオーソドックスなので、さすがに消費者金融のような対応までは期待できません。

勤続年数は属性の中でも重要な評価項目なので、銀行カードローンの申込みでは、きちんと基準を満たした状況で申込みするよう心がけてください。

審査に落ちた理由3.申込金額が収入に比べて高すぎる

銀行カードローンの審査に落ちた理由として、申込金額が本人の収入に比べて高すぎることが挙げられます。

申込額が高すぎるということは、申込人が借金に対して意識が低いか、もともと性格が雑であまり計算が得意でないタイプなので、どちらの場合でも、審査担当者に良い印象を与える相手ではありません。

そのようなタイプには、審査担当者も貸付リスクを強く感じるので、本音としては融資したくないでしょう。その結果、審査落ちの対象リストに乗ってしまいます。

カードローンの申し込みでは、自分の収入に見合った節度ある申込金額を希望するようにしましょう。

審査に落ちた理由4.年収の3分の1を超えてしまう

銀行カードローンの審査に落ちた理由として、借入総額が年収の3分の1を超えてしまうことが挙げられます。

銀行カードローンの場合でも、今回の申込額を含めた融資の総額が年収の3分の1を超えてしまうと審査に落ちる可能性が高くなります。

もともとこの項目は総量規制を受けている消費者金融にしかなかったもので、申込者が注意すべき事項でした。

しかし、すでに銀行でも銀行カードローンの自主規制の影響で、この理由による審査落ちも現実化しているのです。

さらに、すでに公式サイトに「限度額は本人収入の3分の1までとする」とはっきり表記している銀行まで現れています。

申込者としても、今後は銀行カードローンの審査においてその動きを意識して申し込まないと、思いがけず銀行の規制に引っ掛かってしまい、審査に落ちてしまうケースもあるかもしれません。

銀行カードローンの申込金額は、年収の3分の1以内に収まる範囲で申し込んでください。

参考カードローンは年収の3分の1以上は借りられない?総量規制について

審査に落ちた理由5.他社借入の件数が多すぎる

銀行カードローンの審査に落ちた理由として、他社借入の件数が多すぎることが挙げられます。

銀行カードローンに申し込んだ時点で他社借入の件数が多すぎると、高確率で審査に落ちます。

他社借入件数が多いというのは大方の場合、本人がすでに多重債務者の状態に入っていることを示しており、それを自行でわざわざ追加で融資してその状態を悪化させようとする銀行なんてありません。

申込者がこれを避けるには、例えば枠だけの契約があれば事前に解約しておくとか、借入残高が少ないカードローンがあれば大きな極度額のものに借入れをひとつにまとめて契約数を減らしておくなど、少しでも件数を減らしておく対策が効果的です。

審査に落ちた理由6.在籍確認ができなかった

銀行カードローンの審査に落ちた理由として、在籍確認ができなかったことが挙げられます。

銀行がいろいろな方法を駆使して在籍確認を試みても、最終的に在籍確認が取れなったときは銀行カードローンの審査に落ちてしまいます。

ただし、そういうケースはまれですが、一方で申込者が銀行に十分な情報を提供していなかったために在籍確認が取れないこともあります。

申込者にそのようなリスクが感じられるなら、できるだけ銀行と事前にコミュニケーションを取って、確実に在籍確認が取れるよう協力してください。

審査に落ちた理由7.申込内容に嘘が混じっていた

銀行カードローンの審査に落ちた理由として、申込内容に嘘が混じっていたことが挙げられます。

カードローンの申込内容に嘘が混じっていて、銀行にその事実が判明した時点で即審査に落ちてしまいます。

銀行は相互信用と相手に対する信頼感をベースに商売をしているので、申し込みで嘘をつくというのはそれ自体が相手に対する裏切り行為です。当然、銀行カードローンの審査を受ける資格もありません。くれぐれも銀行に嘘をつく行為だけは控えましょう。

審査に落ちた理由8.信用情報に傷がある

銀行カードローンの審査に落ちた理由として、信用情報に傷があることが挙げられます。

銀行が信用情報機関に個人の信用情報を照会した結果、無視できない情報が登録されていると銀行カードローンの審査に落ちる可能性が高くなります。

無視できない情報とは、自己破産や任意整理などの債務整理、代位弁済や強制解約などの金融事故、62日以上の長期延滞のことを指します。

さらに銀行は現在の返済遅れにも敏感なので、直近の数ヵ月間に2回~3回の返済遅延が発生していたら銀行カードローンの審査では不利となります。

銀行は消費者金融よりも返済遅延の回数に対する評価が厳しいので、銀行カードローンの審査を通りやすくするためにも、ローンやクレジットカードの利用では返済に遅れないよう十分に注意しましょう。

参考信用情報がカードローンの審査に及ぼす影響

審査に落ちた理由9.過去に銀行でトラブルを起こしていた

銀行カードローンの審査に落ちた理由として、申し込んだ先の銀行でトラブルを起こしている可能性があります。

過去に銀行との取り引きで何かしらのトラブルを起こしていた場合、社内ブラックとして扱われてしまい、以後はどのローン審査にも通らなくなります。

信用情報は保有期間を過ぎると信用情報機関から抹消されますが、トラブルを起こされた銀行やグループ会社では、同じ申込人とのトラブルを避けるために社内のデータに記録しています。

したがって、過去に銀行でトラブルを起こしたことがある人は、当該銀行のカードローンはなるべく避けて、別の銀行カードローンや消費者金融に申し込みましょう。

審査に落ちた理由10.短期間に複数のカードローンを申し込んだ

銀行カードローンの審査に落ちた理由として、短期間に複数のカードローンを申し込んだことが挙げられます。

ローンやクレジットカードを短期間にたくさん申し込むと、多重申込みと判断されて審査に落ちてしまう可能性があります。

どれくらいを短期と定義するかは会社ごとに異なりますが、おおむね1~2ヵ月間に3社以上の申し込みがあると、この基準に当てはまると思ってください。

通常なら資金面に余裕のある人はこのような異常な申し込み方をしないので、お金に逼迫(ひっぱく)している人か、貸したらすぐに金融トラブルを起こす人、と銀行の審査担当者なら判断します。

また、短期間にカードローンを複数申込むと、連鎖反応で審査に落ちやすい状態となります。

また、信用情報機関にはカードローンの申し込みに関する情報が登録日から6ヵ月間は記録されるため、信用情報が削除されるまでは審査では不利な状態が続くでしょう。

一方銀行カードローンでは、6ヵ月間に2社以内の申込みならそれほど審査に影響はないと考えています。

くれぐれも時間には余裕をもって申し込みするようにしてください。

参考申し込みブラックとは?カードローン多重申込の期間と件数

銀行カードローンの審査に落ちたらどうしたらいい?

運悪く銀行カードローンの審査に落ちた場合、そのあとはどのように対応すればよいのでしょうか?

続けて他行のカードローンに申し込みにいきますか?それともしばらくは申し込みを控えますか?おそらく判断は人それぞれだと思います。申込者によって条件も考え方もそれぞれ異なるので判断も違って当然です。

ただし、続けて申し込みに行ったり、やめたりするのも判断のひとつではありますが、改善策を打ちながら次のチャンスを待つのも対策のひとつだと思いませんか?

そこでこの章では、その効果的な改善策について方法をいくつか考えてみました。

審査に落ちたらしばらくは申し込みを控える

ひとつの銀行カードローンの審査に落ちたあとは、しばらく申し込みを控えるにも対策のひとつにはなります。

なぜなら、申し込みや審査に落ちた情報はその金融機関を通じて全国銀行個人信用情報センターに登録され、続けて他行の審査では必ず信用情報の照会するので、直近で他の銀行カードローンの審査に落ちたことを知ることとなります。

通常はこのようなネガティブな情報を見て好意的に判断してくれる金融機関などまずありません。必ず悪い方向で判断するので次の審査に悪く影響します。

そういう意味では、信用情報機関におけるカードローンの申し込みに関する情報の保有期間は6ヵ月間なので、最低6ヵ月以上の期間を空ければ、その影響を最低限に抑えることができます。

審査に落ちた原因を特定して改善する

銀行カードローンの審査に落ちた場合、急いで他行のカードローンを申し込まずに、一度立ち止まって「なんで審査に落ちたのか?」その原因を考えるのも対策のひとつです。

その原因が解明も改善もされず放置されたまま次の申し込みを行っても、また同じ理由で審査落ちする確率が高いです。なぜなら、同じような審査基準の高い銀行カードローンを申し込むからです。

それだけに、まずは落ちた原因を突き止めて、時間をかけてそれを補強するのも、最終的には銀行カードローンの審査に通る近道だと思います。急がば回れの精神で徹底して原因追及してみてください。

返済管理を徹底して、信用情報の状態を維持する

クレジットカードの引き落とし、スマートフォンやガラケーの機種代金(分割払いの場合)、学生時代に借りた奨学金や学生ローンなどで、過去に返済遅れや長期間滞納をした体験はありませんか?

まったく記憶になくて銀行カードローンの審査に落ちたとしたら、ほかの何かに原因があります。少なくとも信用情報が原因で審査に落ちたというわけではありません。

そのため、もし信用情報以外の原因で落ちたとしたら、その原因を突き止め、補強したら次の審査では通ることもできるかもしれません。

しかし、最初の銀行カードローンの審査に落ちたあとに返済遅延や金融事故を起こして自分の信用情報を傷つけてしまったら、いくらほかの面を補強してもすべての努力が無駄になります。

それだけに、次にあらためて銀行カードローンの審査を受けるまでは、契約しているすべてのローンやクレジットカードなどの返済管理を徹底して、絶対に自分の信用情報を傷つけないように、しっかりと維持する努力を続けてください。

銀行カードローンの審査に落ちるのはなぜ?

銀行カードローンの審査を受ける場合、その仕組みを知っておくことはとても大事です。

なぜなら、仕組みも知らずに闇雲に銀行カードローンの審査を受けても落ちる確率が上がるだけだからです。

ただし、すべてを知らなくてもいいのです。ポイントを絞って理解すればそれで十分、あとはそれに沿ってしっかり審査の対策を立てましょう。

銀行カードローンの審査は保証会社が絡む

銀行カードローンは原則、無担保無保証扱いの個人向け融資ですが、担保や保証人がいらない代わりに、その申込条件に保証会社の審査と保証を受けることが必ず付いてきます。これはすべての銀行カードローンに共通した条件です。

なぜ保証会社が必要かというと、銀行は保証会社に審査と保証を委託しているからです。もちろん銀行でも申込時に申込要件のチェックなどの簡単な確認はしていますが、審査そのものは保証会社にほぼ丸投げしています。

また、カードローンを契約したあとに、仮に利用者が返済不能になってしまった場合には、保証会社が銀行に対して借り入れの残金を返済し(代位弁済)、代わりにその求償権を銀行から獲得して、以後は利用者に対して返済を求めることになります。

また、銀行カードローンの保証会社は、消費者金融、信用保証会社、クレジットカード会社、信販会社などがありますが、銀行は審査と保証業務を銀行グループ内の関連会社に委託する場合と、消費者金融などの外部に委託する場合があります。

いずれにしても、銀行カードローンは保証会社の保証付きが必須条件であるため、この保証会社の存在が銀行カードローンの審査を複雑かつ厳しくしている要因でもあるのです。

それだけに、申込者は利用したい銀行カードローンがどのような業態の保証会社と提携しているかを事前によく調べて申し込みする必要があります。

銀行カードローンの保証会社一覧
銀行保証会社
三井住友銀行カードローン・SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」・アコム株式会社
みずほ銀行カードローン・株式会社オリエントコーポレーション
りそな銀行カードローン
「りそなプレミアムカードローン」
・オリックス・クレジット株式会社
楽天銀行スーパーローン・楽天カード株式会社
・SMBCファイナンスサービス株式会社
住信SBIネット銀行カードローン・SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
・住信SBIネット銀カード株式会社
オリックス銀行カードローン・オリックス・クレジット株式会社
・新生フィナンシャル株式会社
auじぶん銀行カードローン「じぶんローン」・アコム株式会社
ソニー銀行カードローン・アコム株式会社
PayPay銀行カードローン・SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
イオン銀行カードローン・イオンクレジットサービス株式会社
・オリックス・クレジット株式会社

銀行カードローンと消費者金融の審査の違い

銀行カードローンの審査が、消費者金融の審査と違う点は以下の5点です。

法律(銀行法or貸金業法)の違い

消費者金融の審査は、貸金業法の下に行われ、銀行カードローンは銀行法の下に審査が行われる。

保証会社の有無

消費者金融の審査は、直接その会社が行うが、銀行カードローンの場合は銀行でなくて、その保証会社が審査する。

総量規制

消費者金融などの貸金業者では、貸金業法の総量規制により、他社を含めて貸付総額が年収の3分の1を超えてはいけないルールとなっていますが、現状では銀行カードローンにそのような法的な規制はありません。

ただし、2017年頃から銀行でも総量規制のルールに沿う自主規制の流れができてきたので、銀行カードローンといっても審査でその影響を無視できなくなっている。

金利の違い

銀行カードローンの最高金利は年14.6%程度です(新規契約・限度額100万円未満の場合)。

一方、消費者金融の最高金利は、アコムやアイフルを参考にすると年18.0%ですので、両方を比べると年3.4%ほどの開きがあり、この金利差がそのまま審査の厳しさに繋がっている。

限度額設定の自由度

銀行カードローンは融資の限度額設定に収入などの制限が少なく、消費者金融に比べて限度額設定の自由度が高い。

ただし、すでに大手の銀行では利用限度額を年収の3分の1以内に制限するとか、すでに公式サイトで表記している先もあり、今後はこの動きがさらに他行に波及していく可能性も高い。

審査に落ちやすい銀行カードローンの見分け方

同じ銀行カードローンでも審査基準には違いがあり、その差がそのまま審査の厳しさの差になっています。

各行の審査基準は一切公表されていないので比較するのは難しいのですが、審査基準が厳しい銀行カードローンを見分けるには一種のコツがあります。

筆者の考える見分けのコツを解説します。以下のような状況にある銀行カードローンは他行より審査が厳しい可能性があります。

他行と比べて上限金利が低い

銀行カードローンの上限金利が他行と比べてかなり低い場合。

保証会社が1社のみ

保証会社の数が1社しかない、あるいは保証会社が銀行グループの保証会社・信販会社等のみの場合。

年収に基準を設けている

申込条件に具体的な年収が記載されている銀行カードローン。例えば「年収200万円以上の方」など。

申込対象者の上限年齢が若い

カードローンの申込年齢の条件で申し込みの最終年齢が他行比でかなり若い場合。

※銀行カードローンの申込最終年齢は平均満65歳前後だが、例えば満60歳のような場合。

アルバイトやパートの表記がない

商品概要に「アルバイトやパートでも申込可」などの具体的な表記がない銀行カードローンの場合。

銀行カードローンの審査も銀行の規模・地域性で変わる

銀行カードローンの取り扱い先には、メガバンクから地方銀行、ネット銀行までいろいろあります。

そのため、銀行の規模や営業地域の違いによって審査の基準も異なります。その違いを知っておくこともまた、銀行カードローンの審査を成功に結び付けるコツだと思います。

メガバンクやネット銀行のカードローンと、地域性の強い地方銀行のカードローンにも審査基準には大きな差があります。

メガバンクやネット銀行のカードローンは、申し込みの対象者が日本全国なので、シンプルに本人の支払い能力や信用力に基づき審査をしていると考えています。

一方、地方銀行はカードローンの申込者がすでにその銀行に預金などの個人取引があることも多く、審査においては本人の取引履歴も重視のうえで、さらに申し込みできる対象者の範囲を自行の営業区域内に限定するなど独自のスタイルを取っています。

また、近年ではインターネットの発達により全国どこからでも申し込みできるようになったので、地方銀行の中でも体力のある銀行は、ネット支店を設けるなど、全国からカードローンの申込者を募集しています。

このように、同じ銀行カードローンといってもさまざまな特色を持つ銀行があるので、申込者は自分のニーズや属性、住んでいる地域などによっていろいろなタイプのカードローンが選べる状況です。

また、どの銀行カードローンを選ぶのかによって、審査結果も違ってくることでしょう。どれが自分に最も合うカードローンなのか、詳しく調べてから申し込みするようにしましょう。

銀行カードローンの比較表
銀行カードローン金利(年率)借入限度額(契約極度額)
楽天銀行スーパーローン年1.9%~14.5%10万円~800万円
みずほ銀行カードローン2.0%~14.0%10万円~800万円
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」1.8%~14.6%10万円~500万円
三井住友銀行カードローン4.0%~14.5%10万円~800万円
りそな銀行カードローン
「りそなプレミアムカードローン」
3.5%~12.475%30万円~800万円
auじぶん銀行カードローン「じぶんローン」通常:1.48%~17.5%
<au限定割>
誰でもコース:1.38%~17.4%
借り換えコース:0.98%~12.5%
通常:10万円~800万円
<au限定割>
誰でもコース:10万円~800万円
借り換えコース:100万円~800万円
住信SBIネット銀行カードローン1.59%~14.79%10万円~1,200万円
オリックス銀行カードローン1.7%〜14.8%最高800万円
PayPay銀行カードローン2.5%~18.0%10万円~1,000万円
ソニー銀行カードローン2.5%~13.8%10万円~800万円
イオン銀行カードローン3.8%~13.8%10万円~800万円
セブン銀行カードローン14.0%~15.0%10万円~100万円
横浜銀行カードローン1.5%~14.6%10万円~1,000万円
千葉銀行カードローン1.4%~14.8%10万円~800万円
静岡銀行カードローン「セレカ」4.0%~14.5%10万円~500万円
スルガ銀行カードローン「リザードプラン」3.9%~14.9%10万円~800万円
福岡銀行カードローン(FFGカードローン)1.9%~14.5%10万円~1,000万円

銀行カードローンの審査内容

銀行カードローンの審査を受けるには、申込者はまずはその審査の流れと審査基準を知っておいたほうが抱く不安が少なくて良いと思います。

各行の銀行カードローンで共通した審査の流れと審査基準は大まかには以下のようなものです。

銀行カードローンの仮審査と本審査

一般的に、銀行カードローンの審査は仮審査と本審査から構成されており、まずは仮審査でスコアリング審査が行われ、次にそのスコアリング審査の通過者に対して本審査が行われます。

本審査では主に以下の3つを中心に審査が行われ、最終的に申込み者に対する審査可否の決定、及びカードローンの限度額・適用金利が決められ本人宛て通知されます。

銀行カードローンの本審査の内容

  • 各種書類の目視でのチェックと申込内容の精査
  • 信用情報に基づく審査
  • 勤務先への在籍確認

属性のスコアリング審査

スコアリング(自動審査システム)とは、申込者から提供された情報を属性ごとに数値化して、銀行が定めた基準値(足切りスコア)を超えた人をスコアリングの合格者とする、ローンでは定番の審査方法です。

銀行カードローンの審査をするのは保証会社(主に消費者金融)で、自社の持つ膨大な取引データと個人キャッシングの与信・審査ノウハウを活かして貸付対象者を絞り込みます。

参考カードローンのスコアリング審査(自動与信システム)とは?

信用情報に基づく審査

銀行カードローンの本審査において最も重要なのが信用情報です。

銀行カードローンの審査では、申込者の信用や返済能力を調べるために、銀行が加盟している全国銀行個人信用情報センター(通称:KSC)に個人の信用情報を照会しています。

また、銀行カードローンは保証会社の保証を受けることが前提になるので、銀行が加盟している全国銀行個人信用情報センターだけでなく、保証会社が加盟している日本信用情報機構(JICC)やシー・アイ・シー(CIC)に登録されている信用情報もカードローンの審査で活用されています。

指定信用情報機関の種類

  • 全国銀行個人信用情報センター(通称:KSC)
  • 日本信用情報機構(JICC)
  • シー・アイ・シー(CIC)

信用情報の照会では、ローンやクレジットカードの申し込みや契約、返済状況や他社借入などをチェックしながら、個人の信用情報に問題となるような傷が登録されていないかを調べます。

特に気をつけたいのが債務整理(自己破産、任意整理、個人再生)、代位弁済や強制解約、62日間以上の返済遅延などの異動(金融事故)情報です。

業界では異動情報のことを通称でブラックリストといいますが、信用情報がブラックの人はいくらスコアリングの結果が良好だったとしても、銀行カードローンはおろか消費者金融の審査にも通ることができません。

勤務先への在籍確認

銀行カードローンの審査では、電話による勤務先への在籍確認があります。

在籍確認では銀行が(具体的には保証会社が)申込者の勤務先または自宅(自営業者のケース等)に電話をかけて、本当に本人がその先に在籍して働いているかどうか確認します。

もちろん在籍が確認できないと、カードローン契約もできないしローンカードも発行できません。

また、消費者金融では勤務先に電話をかけられることでカードローンの申し込みを職場に知られることを嫌う申込者に配慮して確認書類で対応するケースもありますが、銀行カードローンではそのような対応はありません。基本はすべて電話にて在籍確認が行われると考えてください。

電話をする際にも、銀行は銀行名を名乗って勤務先に電話をかけますが、最近は消費者金融の対応に沿って銀行名でなく担当者の個人名を名乗って電話する銀行も少数ですが出てきています。

いずれにしても、銀行カードローンを契約できるためには在籍確認は審査で欠かすことのできない手続きなのです。

在籍確認のタイミングは審査の最終段階

在籍確認で銀行から職場に電話がかけられるタイミングは審査のどの段階なのでしょうか?

在籍確認は審査の最終段階で行われることがほとんどです。申込者側からすれば、勤務先への在籍確認まであったにもかかわらず最終的に融資を断られてしまった場合、ただ単に会社に電話をされてしまっただけになるからです。

銀行としても余計な混乱は避けたいので、融資の可否がある程度決まった段階で在籍確認の電話をかけることにしているのです。

ただし、電話をかけるタイミングについては、銀行によって弾力的に対応してくれる可能性もあり、もし申込者に特別な事情があり、早めに在籍確認してもらったほうがより確実に在籍確認ができるなら、申込みの後、すぐに銀行に電話をかけて相談されるようおススメします。

ただし、繰り返しますが、銀行カードローンの場合、消費者金融のような書類による対応はまず無理なので、在籍確認の対応で過大な期待も抱かないようにしてください。

銀行カードローンで審査落ちしないコツ

どのような事柄であれ、工夫するとか、そのコツを飲み込んで実行すれば、ものごとは上手くいく場合があります。

これは銀行カードローンの審査を受ける場合でも同じです。

そこでこの章では、銀行カードローン審査に通りやすくするコツについて詳しく解説します。

銀行カードローンの限度額を低くして申込む

まず銀行カードローンの審査に通る一番のコツは、申込みの限度額をより低くして申込みすることです。

カードローン審査にあたり、申込者は自分の希望限度額を申請できますが、自分の収入レベルなど無視したとんでもなく高い限度額を書く人がいます。

しかし、これなどは、まさに審査に逆効果で、審査担当者に悪いイメージを与えるだけの効果しかありません。

カードローン審査で大事なことはまず審査に通ることです。

そのためにはまず、必要最低限の額を申込みして、審査担当者も許可しやすいカードローン案件にすることです。

一旦銀行カードローンを借ることができれば、あとは借入・返済実績を積み上げて、将来増額申請で対応することもできるようになりますので、まずは限度額を低くして申込み、審査突破を図ってください。

勤務先の情報は正確に

銀行カードローンの審査を通りやすくするコツの2つ目は、申し込みフォームに入力する勤務先はできるだけ正確に入力することです。

勤務先や勤続年数は、本人の信用度や返済能力を示す重要な情報です。

それを雑に入力するということは、銀行から「たとえお金を貸しても返済にルーズな人なのでは?」と思われても仕方ありません。

「勤務先を正確に書く」とは、例えば勤務先の名前に株式会社が付いていれば必ず付けて入力する、住所は省略せず最後まで正確に入れる、電話でも本社と自分の勤務している部署が別ならば、必ず両方の電話番号を入力するなどを指します。

勤務先データを正確に入力することで、審査担当者からの再確認の手間を省くことができますし、正確に書く行為、それ自体が審査評価の対象なので、申込者にとっては二重にメリットがあります。

参考カードローンの申し込みで勤務先や勤続年数の嘘はバレる?

銀行カードローンの申し込みでは嘘をつかない

審査を通りやすくするコツの3番目は絶対嘘はつかないことです。

これなどは、カードローン審査に限らずどのような場でも基本中の基本なのですが、案外嘘をつくことに罪悪感もなく鈍感な人がいるのも事実です。

特に銀行カードローンの申し込みは、原則として自己申告ですので、印象を良くするために平気で嘘を書く人がいます。

程度の軽い嘘なら愛嬌で済みますが、審査の肝心なポイントである本人収入を必要以上に盛ってみるとか、すでに退職して無職にもかかわらず以前勤務していた会社を申告するとか、ひどい場合は虚偽の書類を作って銀行に出すとか、繰り返しますがこのような嘘はすべてアウトです。中には銀行により犯罪とみなされ、警察に告発されて取り返しがつかないような事態も発生します。

とにかく銀行カードローン審査では嘘は確実にバレますので、くれぐれもそのような行為をせずに正直な申告に徹してください。

参考カードローンの申し込みで嘘ついたら警察に逮捕される?

銀行カードローンの審査に関するよくある質問

筆者は地方銀行に30年ほど勤めていた元銀行員です。個人ローンの販売や審査の実務経験もあります。

そこで筆者の体験談も踏まえて、銀行カードローンの審査に関する質問コーナーを用意しました。銀行カードローンを申し込むうえで参考になれば幸いです。

銀行カードローンは審査が厳しい?

結論から先に言えば、銀行カードローンで審査が甘いカードローンなどひとつもありません。

審査を甘くして貸倒ればかり起こされては、保証会社としても多少の保証料収入など、数件の貸倒れで吹き飛んでしまうし、銀行にしても信用で成り立っている会社なので、その発生率にはとても神経質だからです。

ところで、銀行カードローンが保証会社を付けているのはかなり昔からあるシステムです。

また、保証会社に保証審査をさせるのも、銀行では古くから行われてきました。

ただ銀行カードローンの利用者ニーズに応える形で、カードローンの種類は確実に増えてきました。

そのため昔に比べて、銀行カードローンを利用できる対象者の層はかなり広がっています。

また、提携している保証会社の数も増えて、現在では多い銀行だと3社もあります。

そこでそれらを踏まえて、元銀行員から見た銀行カードローンの申込みのコツをお教えします。

銀行は保証会社を審査の難易度に応じて使い分けており、銀行グループ内の信用保証会社やカード会社が保証会社になっている場合、一般的にそのカードローンの審査基準が一番高いカードローンになっています。

一方、保証委託を外部の大手消費者金融や信用会社に委託しているカードローンは審査基準も緩やかで、より多くの対象者が利用できるようになっています。

ただし、その分だけ外部に保証委託のカードローンは金利が高めで、逆に銀行グループ内の会社が保証する銀行カードローンは比較的に低めに設定されています。

したがって申込者は、各銀行の保証会社をチェックして、どれが自分の属性に最も自分にあったカードローンだとか、あるいは銀行を選ぶ場合、保証会社の数が多い銀行カードローンの中から選べば、それだけ審査通過の確率が上がるようになります。

アルバイトやパートは審査に落ちやすい?

筆者の銀行員時代は、アルバイトやパートの人が銀行カードローンを申し込みに来ても、門前払いで審査どころか受け付けさえしてもらえない状況でした。

なぜなら受付をしたら書類も作らねばならないし、審査の手間もかかるので、適当に理由を付けて門前払いするのが一番と考えるような風潮もあった時代だったので(かれこれ10年前)。

それに比べたら、現在の状況というのは激変に近く、とにかくパート・アルバイトの方でも「安定・継続した収入」があれば、誰でも銀行カードローンに申込みできるという状況です。それだけ審査基準が下がってきた結果といえるでしょう。

知り合いの行員数名に、自主規制後の銀行の動きについてヒアリングしたのですが、銀行は今でも銀行カードローンの契約者がのどから手が出るほどほしい状態だそうです。

政府による低金利政策の影響で、事業融資や住宅ローンなどの融資は貸付けによる収入の確保が厳しくなっているだけに、高金利で貸付けできるカードローンは銀行にとってもドル箱的な商品なのでしょう。

ただし、そこには審査があるので、やはりパート・アルバイトの方でも通過しないことには、カードローンは借れません。

でもわずか10年前のことを考えれば、よほど銀行カードローンが利用しやすい時代がやってきていることは事実です。

参考アルバイトやパートに人気のカードローンおすすめ6選

年収が少ないと審査で落とされる?

年収が少ないという理由で銀行カードローンの審査に落ちるとは断定できません。

なぜなら、現在の銀行カードローンは申込者本人に安定した収入があれば、正規・非正規などの雇用形態に関係なく誰でも申し込みが可能だからです。

ただし、一部の銀行カードローンには「年収200万円以上の方」のように、申込者の年収に一定の基準を設けている銀行もあります。

そのような銀行カードローンの場合、アルバイトやパートなどの非正規雇用者に対して審査が厳しい傾向にあります。

それだけに対策としては、自分がこれから申込み予定の銀行がどのような申込条件を設けているのか、しっかりと事前に確認しておいたほうがいいと思います。

審査に通りやすい銀行カードローンはある?

各銀行は銀行カードローンの審査基準を公表していないので、外部からその基準がわからない以上、審査に通りやすい銀行カードローンを見つけるのは困難です。

しかし、銀行といっても所詮は民間会社として商売をしているので、ローンを利用してくれる顧客が増えないことには儲けもありません。

一方、借り入れの審査基準を下げれば確かに利用する顧客数は増えますが、その分だけ貸付リスクも高くなります。

要は銀行も審査の難易度と確保したい顧客層のバランスの中で商売をしているので、その銀行がどのような姿勢で商売をしているか見極めるのはとても大事です。

銀行カードローンでも地方銀行や信用金庫なら、自行の取引先からカードローンの申し込みがあれば優先して審査を通し利用してもらうだろうし、流通系の銀行なら自行のグループ内の各社利用者には率先してカードローンも利用してもらいたいでしょう。

あるいはauや楽天など、それぞれに適したネットバンクのカードローンもあります。

とにかくまずは、自分が今持っている属性にはどのようなものがあるか、しっかり自己分析してみてください。そしてその属性にマッチした銀行カードローンがないかじっくり探してみましょう。あればそれこそが申込者の審査に通りやすい銀行カードローンといえるでしょう。

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銀行カードローンは即日融資できないって本当?

かつては消費者金融と同様、即日融資に対応できていた銀行カードローンですが、今はできなくなりました。

理由のひとつは、銀行カードローンの審査が厳格になったからです。

2017年から2018年にかけては、金融庁の指導もあり、メガバンクから大手銀行中心に銀行カードローンの自主規制が進み、審査の厳格化が進みました。

審査にも新しい手続きが加わり、カードローンの申し込みがあった銀行は、警視庁のデータベースにアクセスして、申込者が暴力団や犯罪組織に属する人物でないかどうかを照会しなければならず、結果が出るまでに最低2日間(申込日含む)はかかりますので、これで実質的に即日融資ができなくなったのです。

もちろんそれで、銀行カードローンのメリットがすべて消えてしまったわけでもなく、即日融資のように資金を急ぐ申込者は別として、これまでのように資金を借りるのに時間的余裕のある人は、引き続き銀行カードローンを申込みして、金利や各種メリットを利用できるようになっています。

即日融資のカードローン
消費者金融審査時間即日融資
プロミス最短15秒事前審査
※事前審査結果ご確認後、本審査が必要となります。また、新規契約のご融資上限は、本審査により決定となります。
最短20分
アコム最短30分最短30分
SMBCモビット10秒簡易審査最短即日
アイフル最短20分最短20分
レイク最短15秒Webで最短25分融資も可能
※21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、
当日中にお振込が可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。

※申し込みの曜日や時間帯によっては、翌営業日の取り扱いとなる場合があります。

信用情報の取り扱いは消費者金融よりも銀行のほうが厳しい?

信用情報の取り扱いは消費者金融よりも銀行カードローンのほうが厳しいと考えられます。

これは銀行が加盟している全国銀行個人信用情報センター(KSC)に登録されている信用情報の保有期間をほかの2社(JICC、CIC)と比較してみるとよくわかります。

例えば返済遅延の取り扱いにおいてJICCとCICの2社であれば登録日から3ヵ月以上が経過すると滞納として登録されますが、全国銀行個人信用情報センターでは2ヵ月の経過で滞納となります。

ただし、銀行によっては1回~2回くらい返済に遅れただけで滞納として全国銀行個人信用情報センターに報告する場合もありますので、どのタイミングで滞納と判断するかはあくまでも銀行によって異なります。

つまり、KSCのほうが他の2社より滞納に対する取り扱いが厳格なのです。また、破産などの債務整理も、信用情報機関の保有期間は、KSCが10年間、JICCやCICは5年間とわずか半分です。

これらの事実がKSCのほうが信用情報をより厳格に重視して取り扱いしていることを強く物語っています。

筆者は銀行内部で仕事をしていたので、銀行の遅延に対する考えもよく分かっていますが、当時でも返済遅延に対する対応は厳格で、もし申込者にわずか2回でも遅延の実態があれば、ほぼ100%はカードローンの申込みも却下されていました。

このように、銀行の返済遅延やブラック情報に対する姿勢はかなり厳格なものがあり、消費者金融の取り扱いに比べてもかなり厳しいと思っておきましょう。

勤続年数に対する銀行の評価

銀行カードローンによって、勤続年数に対する評価の基準は異なります。

銀行カードローンの場合、勤続年数は1年以上あるほうが望ましいとされています。勤続年数が短いからといって、それだけの理由ですぐ審査に落とされるわけではありませんが、それでも勤続年数は長いに越したことはありません。

以前、筆者が銀行に勤務していたときは、スコアリングは紙ベース(書類)で作成していました。そして勤続年数については、長ければ長いほど属性スコアが上がる評価体系になっており、1年以下の勤続年数は最低評価となっていました。

それだけに、銀行カードローンの申し込みでは、勤続年数が最低でも1年以上ないと審査の面では有利になりません。

銀行基準の審査ですので、一部の消費者金融のように「1回でも勤務してたらOK」というような柔軟な対応は期待できません。

参考カードローンの審査における属性とは何か?

スーパーホワイトに対する銀行の対応は?

スーパーホワイトとは、信用情報にローンやクレジットカードなどの利用履歴がない状態のことをいいます(逆をブラックリストという)。

確かに、一部には「現金オンリー主義」「ローンは借らない」「クレジットカードは持たない」人もいて、信用情報がスーパーホワイト状態の人もいないわけではありません。

しかし、これだけ生活のあらゆる場面にローンやクレジットカードを使う機会が増えてくると、むしろスーパーホワイト状態を維持するのが難しいと考えるべきです。

それだけに、もし金融機関が信用情報を照会をしたときに申込者がスーパーホワイトだとすると、金融機関なら別の可能性を疑います。

すなわち、過去に自己破産した事実が信用情報機関に登録されたものの、信用情報の保有期間が過ぎて登録が削除された直後だからスーパーホワイトの状態ではないのかと。

そうなるとまったく話が違ってきて、もちろん銀行によって判断は異なりますが、一般的な銀行員が考えることは、やはり「過去に同じことをした人はまた、同じようなことを繰り返す」です。

私も元銀行員として、この考えには強く同意します。貸付リスクの高い人には、仮に一度法的に整理して借金がなくなったからといって、再度簡単に貸せるものでもないのです。

融資ではできるだけリスクを避けたいのが銀行員の性なので、当然そのような対象からのカードローン申込みは、慎重に審査することになりますし、審査で落ちる確率はかなり高いと考えられます。

まとめ

銀行カードローンの審査に落ちる理由や原因およびその対策について詳しく解説してきました。

銀行がカードローンの販売に積極的になってきた歴史はまだ浅いのですが、比較的短期間に融資残高が消費者金融を超えてしまったために社会から批判を受けることとなりました。

そして金融庁からの指導のもと銀行カードローンの販売体制にブレーキをかける結果になってしまいましたが、銀行の信用力を背景としたカードローンの商品性は高いものがあります。

カードローンに高限度額や低金利そして利用の安心感を求める顧客層に対して、銀行カードローンはまだまだニーズの高い商品だと考えています。

それだけに、将来いつ起こるかもわからない不足の事態に備えて、今のうちに銀行カードローンを最低1枚くらいは持っておきたいものですね。

この記事の内容が、銀行カードローンの審査を受ける方に、ひとりでも多く役立つことを期待しています。

この記事の執筆者

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知って得するお金の情報サイト「知っ得!カードローン」の運営者です。キャッシング専門ライターとして活動を始めてから、今年で6年目になります。貸金業務取扱主任者資格、ファイナンシャル・プランニング技能検定2級(FP)、日商簿記検定2級に合格。生活困窮者や自己破産者を救いたい一心で記事を書いています。