カードローンの延滞とは!返済を延滞すると信用情報はどうなる?

カードローン返済

カードローンについて語るうえで必ず出てくるキーワード、それが「延滞」です。

カードローン審査の重要項目になるのも、この延滞なのです。

ひとことで延滞といっても意味は様々です。

  • そもそも延滞とは?
  • どういう状態を延滞っていうの?
  • 延滞するとどうなる?

今回は延滞という言葉の意味やその種類、さらにはカードローン審査で延滞がどのように影響するのか?などについて、わかりやすく説明していきたいと思います。

なお、カードローンの審査基準や考え方は金融機関・カード会社によりさまざまです。

今回は私が勤務する、審査に保守的=厳しい銀行を例にします。ですからこれから説明していく、延滞に関する基準をクリアできれば、審査が柔軟=ゆるいカードローンならまず安心、と考えながら読み進めてください。

カードローンの延滞とは

金融機関における延滞とは「決められた返済日(約定日:やくじょうびともいいます)までに返済がなかった」ことを指します。

通常、カードローンの返済は指定口座からの自動引き落としです。

  • 返済日までに入金しなかった(できなかった)
  • 入金してあったが、ほかの代金が引き落とされ、残高が足りずカードローンが落ちなかった
  • 同じ銀行でカードローンと住宅ローンの両方とも返済が遅れていたが入金した(カードローンを先に返済して、空いたワクをまた使いたいと思っていたのに、住宅ローンのほうを引き落とされてしまった)

理由や事情はいろいろありますが、決められた返済日までに返済がなかったら銀行ではすべて延滞とみなします。

そして、延滞にもいくつか種類があります。以下それぞれ簡単に説明します。

カードローンの延滞にも種類がある

カードローンの延滞には主に次の3種類があります。

  1. 恒常延滞
  2. 月中延滞
  3. 当日延滞

これは延滞の程度(レベル)による区分けで、金融機関により呼び方や基準は違いますが、その意味するところはほぼ同じです。

恒常延滞(こうじょうえんたい)

恒常とは何カ月も延滞が続いている、複数回返済できていない状態です。

これはもう救いようがないケースであり、カードローンや住宅ローンなどで、保証会社の保証付きであれば代位弁済(保証会社が肩代わりして銀行に一括返済する)の対象です。

保証付きではない融資なら、担保不動産の差し押えなど厳正な手段を考えなければならない、非常に深刻な状況です。

当然ながら、恒常延滞するとカードローンを含め新しい融資を受けることなど不可能です。

月中延滞(げっちゅうえんたい)

返済日から延滞して数日間~最長でも月末までには返済となり、月をまたがなかった延滞のことを月中延滞といいます。

銀行では月=1カ月という単位を重視しており、延滞が月末を越えるかどうかで意味合いが違ってくるのです。

月中延滞は、ただちに代位弁済などの対象になるものではありません。

ただし状態としては「恒常延滞よりはマシ」。つまり、いつ恒常延滞になってもおかしくないというレベルです。

銀行は返済状況をきびしく見張っていて、月中延滞するとカードローンを含め新たな融資を受けることはできません。

恒常延滞や月中延滞は、本人も返済が遅れていることをわかっており、新たな融資を受けられないことも当然承知しているはずです。

注意しなければならないのは、次の「当日延滞」の場合です。

当日延滞(とうじつえんたい)

当日延滞とは「返済日当日に入金があり、返済となった」という意味です。

「返済日当日に入金したのに延滞になるの?」と思われる方は多いですが、返済日の当日に入金になっても銀行は延滞と考えるのです。

これについては、まず返済そのものの仕組みから説明していきます。

返済の仕組み

カードローンなどの融資返済やクレジット代金の引き落としは、返済日(引落日)当日にコンピューターで自動処理されます。

コンピューターが稼働する時間はまちまちで、中には当日の午前0時、つまり深夜に日付が変わったのと同時に残高をチェックするものもあります。

こうした残高チェックや引き落とし処理は、コンピューターによって複数回おこなわれ、最終的には当日の夜間に最後の引き落としとなるのが一般的です。

当日中に返済されれば延滞にはならず、延滞利息や損害金なども当然発生しません。

しかし、「延滞にならない」というのはあくまで状態を指しただけの意味に過ぎません。銀行は実際には延滞していると考えているのです。

当日延滞は一般の人と銀行員とでは考え方がかなりかけ離れており、したがってより注意が必要なものです。この点について次項で詳しく説明していきます。

返済日当日に入金すると銀行では延滞と考える

返済日の当日に入金になっても銀行は延滞と考える」これは銀行の融資審査における考え方です。

繰り返しになりますが、当日中に入金して返済になれば延滞にはならず、延滞利息や損害金も発生しません。

では、なぜ銀行は当日延滞を延滞と考えるのか?それは返済に対する意識や生活態度について銀行は次のようにとらえるからです。

  • 返済日当日に入金→生活が苦しくて当日になってやっと返済金が準備できた
  • 返済日当日に入金→返済日を忘れていた?そもそもお金にルーズな人間だろう

金貸しとしての銀行員目線で見れば、返済日当日の入金も延滞なのです。

当日延滞すると新たなカードローン利用の障害になる可能性がある

恒常延滞や月中延滞はいうまでもありませんが、当日延滞も個人信用情報に記録される場合があります。

金融機関で審査基準が違いますので一概には言えませんが、私が勤務する銀行の場合なら、もしも当日延滞が複数回あれば、新たなカードローン審査はまず通りません。

当日延滞を繰り返すと「督促しないと返済しない人間」と見られる

返済日当日に延滞となり、当日中に入金になったことが何回も重なると、返済日当日でも銀行から電話がかかってくる場合があります。

これはあなたが「督促しないと返済しない人間」と見られていることになります。銀行から見れば恒常延滞、月中延滞している人とまったく同列に扱われているのです。

当日延滞にならないようにするには?

当日延滞を防ぐにはどうすればいいか?これは決して裏ワザ的なことではありません。

むしろ融資やクレジットなど返済についての基本事項、つまりは「借金との付き合い方の基本」の部分です。

具体的には入金するタイミングに注意することが重要です。可能な限りカードローンの返済は前日までに入金するようにしてください。そうすれば当日延滞にはなりません。

もちろん、月によっては苦しい時もあるでしょう。しかし、場合によっては親兄弟などに一日だけ用立ててもらってでも当日延滞を避ける、という考え方もあります。

また、せっかく入金したのに違う引き落としのせいでカードローンが落ちなかった…などにならないよう、引き落とし関係はしっかり把握することが必要です。

いずれにしても、新たなカードローンや住宅ローンの利用を考えているなら当日延滞には十分注意してください!

カードローン延滞と個人信用情報の関係

「恒常延滞や月中延滞はいうまでもありませんが、当日延滞も個人信用情報に記録される場合があります。」と上記しました。

最後に、延滞と個人信用情報の関係などについてわかりやすく説明していきます。

個人信用情報での「遅延」と「延滞」の違い

延滞という言葉について、銀行などの金融機関と個人信用情報機関では解釈が分かれます。

  • 銀行:決められた返済日までに返済がなかった
  • 個人信用情報:返済日より61日以上または3カ月以上の支払の遅れ

上記は個人信用情報機関で代表的なCIC(株式会社シー・アイ・シー)の基準です。

ただし、61日未満の遅れを「遅延」、61日以上の遅れを「延滞」と区別している信用情報機関もあります。

個人信用情報における延滞の登録について

どのような状態、期間、程度など、延滞が情報として登録される基準もまちまちです。

ただし、大事なことは「遅延」でも「延滞」でもネガティブ情報が登録されることには違いありません。

例えばCICの場合「延滞」、つまり61日以上または3カ月以上の遅れは『異動』と表示されます。

最近ではネットなどで世間一般にも知られるようになりましたが、『異動』があるとあらたな融資を受けることはまず不可能です。つまり、異動は致命傷ともいえる記録なのです。

入金状況も細かく記録される~当日延滞の記録

個人信用情報には毎回の入金状況も細かく記録されます。

記録の内容は情報によってまちまちです。

また、銀行がこうした情報を審査でどのように利用するか?それは審査手法に関わることなので公表されていません。

ただし、ひとつだけいえることは「当日延滞はしっかり記録されており、見る者によって当日延滞はわかってしまう」という点はぜひ覚えておいてください。

個人信用情報にネガティブ情報が登録されないようにするには?

最後になりますが、個人信用情報にネガティブ情報が登録されないようにするのはどうしたらいいでしょうか?では、銀行員としてお答えします。

それは「毎月決まった返済日に返済する」ことです。

拍子抜けした人もいるかも知れませんが、決してふざけているわけではありません。

銀行員として、長年お客様と向き合ってきた経験から言わせてもらいますと、この「決まった返済日に返済する」というのが、実は大変なことなのです。

人間はいつ何が起こるかわかりません。リストラ、事故、病気、災害など、返済ができなくなるリスクは全員が平等に抱えていることなのです。

もちろんこうしたトラブルにあった場合、銀行は返済を猶予したり、いろいろ相談に乗ってくれたりするものです。

しかし銀行が助けてくれるのは、それまでキチンと返済してきた人だけです。ですから、いまトラブルに遭っていないなら、毎月の返済はキチンとしましょう!

「返済日を忘れた」「引き落としを忘れていた」こうした理由は、いくら困っている人を助ける銀行員でも、というより、ルーズな人間だと思われてしまったら、銀行員は助けてくれませんのでご注意ください。