カードローンの審査における属性とは何か?

カードローン審査

カードローンの審査における属性とは何か?

カードローンの申し込みで一番気になることといえば審査についてですよね。

カードローンの審査では、本人の属性や信用情報から個人の信用度や返済能力を調査します。

属性とは、職業や年収、年齢、家族構成、居住形態などの個人を形成するあらゆる情報のことをいいます。

属性の種類はほかにも沢山ありますのですべてを把握することは難しいのですが、例えば「アルバイトやパートよりも正社員のほうが審査に有利」「年収が高いほど審査に通りやすい」などのように、カードローン会社が本当に重視している属性というのはかなり限定的です。

この記事では、カードローンの審査における属性とは何か?について解説します。

後半部分にはカードローン選びに役立つ情報も載せているのでぜひ参考にしてください。

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属性とは?カードローン審査の基本

カードローンの審査ではどんな情報をもとにあなたを評価し、審査に通るか通らないかの判断をしているのでしょうか。

審査基準はカードローン会社によって異なります。どの部分を重視しているのかは審査に携わる内部の人にしか分かりません。

例えば、あなたならどんな人だったら自分のお金を貸してもいいと思いますか?ほとんどの方は「貸したお金をちゃんと返してくれる人」に貸したいと考えるでしょう。

基本的な考え方はカードローン会社も同じです。ですので、審査の主な目的は「あなたが借りたお金をちゃんと返してくれるかを見極める」という作業なのです。

なので「返済能力」と「信用度」を重点的に見られることになります。

まず、カードローンでは仮審査と本審査の2段階に分けられます。大まかな違いは以下のとおりです。

  • 仮審査→信用情報の照会、属性スコアリング
  • 本審査→担当者による在籍確認および最終判定

スコアリングとは、「属性情報」と「信用情報」の各項目に点数を付けて、その合計値によって審査の可否や融資可能額の判断を行うというもので、スコアリングシステムともよばれています。

参考カードローンのスコアリング審査(自動与信システム)とは?

このスコアリングシステムはコンピュータが自動で算出するので、仮審査の結果が分かるまでの時間はおよそ10分~15分程度です。即日融資を受けたい方は審査スピードが早いカードローンを選びましょう。

「審査に通りやすい」「審査に通りにくい」というのは、この基準値が各カードローン会社で異なっているのと、どの項目を重視しているのかに違いがあるためです。

そして、審査をするうえで必要となる情報は以下のとおりです。

  • 属性情報
  • 信用情報

カードローンやキャッシングの審査では、あなたの「属性情報」や「信用情報」をもとに審査が行われます。

属性とは申込者本人の情報

カードローンの審査における属性とは、申込者本人の経済力や信用度を評価するための情報や指標のことをいいます。

  • 氏名
  • 住所
  • 年齢
  • 連絡先
  • 年収
  • 勤務形態
  • 勤続年数
  • 居住形態
  • 居住年数
  • 家族構成
  • 他社借入(件数・借入金額)

カードローン会社は、年収や勤続年数などの個人属性を見ながら、申込者本人の返済能力をチェックしています。

また、申込情報は本人確認書類を提出したのち、2つを照らし合せて虚偽や間違いがないかチェックされるので、申込みの際に嘘は付かないように気をつけましょう。

信用情報とはローンやクレジットの契約・申し込みに関する情報

カードローンの審査では、加盟している信用情報機関のデータベースにアクセスして、申込者の信用情報を確認しています。

信用情報とは、クレジットカードやカードローンなどの取り引きに関する契約内容、返済・支払い状況、利用残高などに関する取引事実を表す情報のことです。

この信用情報を取り扱っているのが信用情報機関であり、日本には以下の3つの信用情報機関があります。

  • 株式会社 日本信用情報機構(JICC)
  • 株式会社 シー・アイ・シー(CIC)
  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC)

一部のカードローン会社は、上記のいずれか1社だけではなく、複数の信用情報機関に加盟しています。

信用情報機関
カードローン会社信用情報機関
日本信用情報機構(JICC)シー・アイ・シー(CIC)全国銀行個人信用情報センター(KSC)
みずほ銀行カードローン
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」
三井住友銀行カードローン
りそな銀行カードローン
楽天銀行スーパーローン
auじぶん銀行カードローン「じぶんローン」
オリックス銀行カードローン
アコム
プロミス
アイフル
SMBCモビット

上記の3つの信用情報機関は、「CRIN(Credit Information Network)」という情報ネットワークによってリンクしているので、個人の信用情報は銀行や消費者金融問わず共有されることになります。

信用情報機関には「いつどこに申込みをしたか」「どこからいくら借りているのか」「いつ返済したか・返済遅れはないか」などの情報が記録されています。

  • 本人情報→氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、勤務先情報、運転免許証などの記号番号
  • 申込情報→本人を特定する情報(氏名、生年月日など)、申込日、申込商品種別
  • 契約内容→契約の種類、契約日、貸付日、契約額、貸付額など
  • 返済状況→入金日、残高金額、完済日、延滞など

分かりやすくいえば、クレジットカードやカードローンに申込みすると申込者本人の情報や取引に関するすべての情報は信用情報機関に記録されて相互に共有されるという訳です。

カードローンの審査では信用情報を基にあなたの「信用力」を判断して、審査の可否を判断する材料として利用しているのです。

参考信用情報がカードローンの審査に及ぼす影響

カードローンの審査に影響する属性情報

属性を細かく分けるとかなり多くなりますが、特に審査で重要とされる部分にスポットを当てて見ていきましょう。

属性の審査では「毎月安定した収入があるのか」「毎月ちゃんと返済してくれるか」などの返済能力をチェックします。

カードローンの審査で重要視されている属性の項目は以下のとおりです。

  • 年収
  • 職業(勤務先・雇用形態など)
  • 勤続年数
  • 既婚or独身、家族構成
  • 居住形態や固定電話の有無
  • 居住年数
  • 住宅ローンや家賃などの支出
  • 健康保険の種類
  • 年齢

カードローンの審査では、細分化された属性ごとに点数を付けるスコアリングシステム(自動与信システム)が主流です。

カードローンの審査結果は、あくまでも総合的な判断によるものなので、年収がいくら高くても、年収以外の属性評価が低ければ審査に落ちてしまう場合もあります。

アルバイトやパート、派遣社員、契約社員などの非正規雇用者や、シングルマザー(シングルファザー)だからといって、カードローンの審査に落ちやすいということはありません。

年収

年収は高いほうが有利ですが、基準はあるのでしょうか?

年収の審査基準では、同年代の平均年収を上回っている場合、特に評価が高くなります。

参考までに年代別の平均年収を見てみましょう。

年齢男性女性平均
20歳~24歳278万円248万円264万円
25歳~29歳403万円328万円369万円
30歳~34歳470万円321万円410万円
35歳~39歳529万円313万円445万円
40歳~44歳582万円318万円476万円
45歳~49歳629万円324万円499万円
50歳~54歳679万円320万円525万円
55歳~59歳606万円301万円518万円
60歳~64歳522万円254万円411万円

参照令和元年分 民間給与実態統計調査|国税庁

年収が低いから審査で不利というよりは、カードローン会社は「返済可能な金額の範囲しかお金を貸さない」ので、年収が低いのであれば希望額を低く抑えることによって審査をパスできます。

例えば、年収が低いアルバイト・パートの場合、100万円以上借入れするのは現実的ではないですが、50万円以下であればその他の属性の評価次第によっては審査を通過できる可能性は高いです。

消費者金融の場合は、総量規制により年収の3分の1までしか貸付けできないので、そのあたりを加味して希望額を調整しましょう。

また、収入形態では歩合給やシフト制のアルバイトよりも、安定している固定給のほうが有利です。

参考総量規制とは?総量規制対象外・例外・除外の貸付けについて

年収が重要視されるのは高額融資を受けたいとき

審査では利用者の年収は重要な項目となりますが、年収が低いから審査に落ちてしまうという訳では決してありません。

例えば消費者金融だと総量規制のため借入額は年収の3分の1までに制限されているので、年収が100万円だとすると33万円(100万円の1/3)借入れすることができる計算になります。

年収の3分の1と決められている理由のひとつとして、この基準であれば生活に必要な経費などを差し引いたとしても、ある程度の返済余力が残るからです。

10万円以下の少額の借入れの場合、毎月のカードローンの最低返済額は2,000円~3,000円程度なので、希望額によっては収入が少なくても審査に通る可能性は大いにあります。

したがって審査落ちの原因は「収入に見合わない借入れ」であることが多いです。また、年収が多くても初めての契約の場合は、限度額50万円以下となるケースがほとんどなので、まずは50万円以内を目安に考えておきましょう。利用枠を増やしたくなったら後から増額することも可能です。

また、収入の大きさが審査に影響してくるのは100万円以上の高額の借入れとなる場合です。

高額融資を受けるともちろん毎月返済額も大きくなるので、年収から毎月の収入がいくらになるのか逆算して「余裕をもって返済できる」と判断してもらわなければいけません。

多くの方が返済額を甘く見積もって「この額までなら大丈夫」とギリギリの設定をしてしまいがちですが、基準はあくまで「無理がない返済であるか」です。

職業(勤務先・雇用形態など)

公務員>大手企業>中小企業>自営業>派遣・契約社員>パート・アルバイト

最も評価が高い職業は公務員で、地方公務員よりも国家公務員は信用力が高くなります。弁護士、医師、教職員などの職業も審査に有利です。

カードローンの審査では「年収がどれだけあるのか」よりも「安定した収入があるか」が重要視されます。

借りたお金は毎月返済することになるので、継続かつ安定した収入があるかどうかが審査で見られるポイントです。

そのため、収入が不安定な個人事業主や自営業よりもサラリーマンなどの正社員のほうが、収入の安定性が重視されて審査の評価が高くなる傾向にあります。

また、カードローンは原則として事業性資金には利用できないのですが、個人事業主や自営業の場合、資金を事業に使われる可能性が高いです。カードローン会社は、お金の使い道を確認することができないので審査が厳しくなる傾向にあります。

アルバイト・パート、契約社員、派遣社員はいつ辞めるか(契約が切れるか)分からないので、審査の評価は低くなります。

特にパートやアルバイトといった雇用形態はシフトによって毎月の収入が変動するので、安定性という面から審査で不利になることがあります。ただし、勤続年数が長いと審査でもプラスです。

逆に正社員だったとしても勤続年数が短いとあまり低評価となります。では学生はどうでしょうか?

学生でも満20歳以上であり、アルバイトをするなど毎月安定した収入さえあればカードローンに申込みすることができます。

学生の場合だと、フリーターやパートタイマーと比べて収入が少なくなることが多いので、銀行カードローンは敷居が高いかもしれませんが、消費者金融カードローンであればおすすめできます。

収入金額にもよりますが、限度額30万円を上限とすれば審査に通る可能性も十分にあります。

勤続年数

5年以上>3年~5年>1年~3年>半年~1年>半年未満

勤続年数は短いよりも長いほうがカードローンの審査に有利です。

勤続年数は収入の安定性を示す指標となるので、長期で働いているほど今の職場を辞める可能性は低いと考えられます。

また、現在の会社を辞めたとしても、次の就職先でも長く働くだろうと判断されるため審査で不利になることはありません。

たとえ正社員でも勤続年数が1年未満の場合には、勤続年数に対する評価は低い傾向にありますが、半年程度の勤務期間でも借入金額によっては審査に通過できる可能性があります。

消費者金融カードローンでは勤務期間が1ヵ月程度でも借入希望額が50万円以下の申し込みであれば可決される場合もあります。

基本的には勤続年数が短いと、すぐ仕事を辞めてしまうこともあり得ますし、入社して3ヵ月の試用期間中や研修中だと通常よりも収入が若干少ないので評価が低くなります。

既婚or独身、家族構成

独身(家族同居)>既婚(子どもなし)>既婚(子どもあり)>独身(家族別居)

独身者の場合、既婚者と比べ返済能力に高いと評価されます。

中でも、独身かつ家族と同居している人が最も高く評価される傾向にあります。

なぜかというと、実家に住んでいる場合は、家賃も発生せず家族を養う必要もないため、収入に対して出費の割合はそう高くないからです。

また、借り入れを秘密にしたい人や、延滞などで周りに迷惑をかけてしまう人が身近にいる人ほど、きちんと返済してくれるという理由があるからです。

したがって既婚者は、扶養家族がいるということで信用力が高いと評価されますが、生活上必要な経費がかかるので返済能力はあまり高くないと判断されることもあります。しかし、配偶者が働いている場合は審査で有利になることもあります。

子どもがいる場合は、その分どうしても家計の出費が多くなってしまうので返済能力が低いと見なされる場合もありますが、子どもがいることで責任感が強くしっかりと返済する方が多いため審査に影響しないところもあるようです。

シングルマザーやシングルファザーは自身の収入、子どもの人数、親と同居しているかなど総合的に判断されます。収入が多ければ特に問題はなく、その他の属性次第によっては審査で悪影響とはなりません。

居住形態や固定電話の有無

持ち家(自己名義)>持ち家(家族名義)>官舎>社宅>寮>賃貸(アパート・マンション)>公営住宅

賃貸と比べると、持ち家のほうが評価は高くなります。

経済的な面での評価はもちろんのこと、今後引っ越しする可能性が低いので「夜逃げリスクも低い」と判断されます。

実家暮らしの場合は、返済が苦しくなったとしても両親にお金を借りることもできるので、貸したお金が回収できないといったリスクが減るため、一人暮らしよりも実家暮らしのほうが審査では有利となります。

公営住宅の場合は、所得が低いなどの住むためには収入などの条件があるので、貸付けのリスクが高いと判断され審査の評価は低いです。

また、お金を貸す側としては「連絡がちゃんととれるのか」も重要なポイントです。誰しも携帯電話を持っていない人には、いくら仲がいい友達といえどもお金を貸したくはないはずです。

固定電話だと審査に有利とも言われていますが、実際は電話の種類はそこまで審査に影響はないようです。ただ、携帯電話を持っていないと審査を受付しないところもあります。

居住年数

10年以上>5年~10年>3年~5年>1年~3年>1年未満

居住年数は長い方が有利です。居住年数が短かったり、転職など諸事情によって引っ越しが頻繁に行われていると、返済せずに逃げてしまうことも想定されるので審査に通らなかったり、希望額を借りられないケースもあります。

自己所有や家族所有の持ち家であれば、居住年数が1年未満だったとしても信用力と返済能力にさほど影響しませんが、引っ越ししてから1年未満の場合だと、引っ越し費用などでお金に困っていると判断され評価は低くなります。

ただし、居住形態や居住年数は、年収や勤続年数に比べて重要視されていないので、審査に通りたいあまり居住年数を偽ってしまうと審査で悪影響となるので注意してください。

住宅ローンや家賃などの支出

負担なし>負担あり(収入の3分の1以下)>負担あり(収入の3分の1超)

審査では、居住形態や居住年数よりも住宅ローンや家賃の支払い額が重要となります。

これは、単純に支払いが少ないほうがカードローンの返済に充てられるお金が増えるからです。

基本的には毎月の収入金額の3分の1以下がよいとされます。ローンの支払いや家賃などの支出の割合が年収に対して40%以上だと審査に不利となります。

健康保険の種類

健康保険の種類によって審査に影響するのでしょうか?

国民健康保険は審査に不利とも言われていますが、実際には審査にあまり影響しないようです。

国民健康保険の加入者でも高所得者や資産家はいるので、社会保険だからいいとかの判断はされません。

健康保険は審査の対象としてではなく、勤務先を確認するための使われることがほとんどなようです。

例えば、正社員なのに国民健康保険だとおかしいですよね?本人に確認してみると実は派遣社員だった…という事例もあります。

嘘をつくと審査にマイナスです。よく見せようとしても担当者はプロなのでどこかでバレてしまいます。

年齢

20代後半~50代前半>50代後半=20代前半>60代~>65歳以上

20代後半から50代前半の方が審査に通りやすいとされる年代です。

20代前半は正社員で働いているにしてもまだまだ収入が低く、仕事を辞める率も高いので審査の評価は高くはありません。さらに既婚者は収入が低さに加えて生活費などの出費が高くなるので、返済能力が低いと判断されます。

定年退職間近の50代後半の方も評価が低いです。60歳以上だと審査で不利となり、65歳以上になると申し込みができないカードローンもあります。

カードローンの審査では属性よりも信用情報を重視

カードローンの審査では、属性よりも信用情報を重視します。

信用情報とは、信用情報機関に登録されているクレジットカードやローンの申込状況や利用・支払いに関する情報のことです。

上記で一度説明しましたが、信用情報とは以下のような情報のことでしたね。

  • 本人の氏名住所などの基本情報
  • 新規申込時に登録される申込情報
  • 契約内容や支払い状況に関する情報
  • 延滞、代位弁済、債務整理などの事故情報(異動情報

信用情報機関から得た信用情報から、他社からの借入や過去の延滞履歴などをチェックしてあなたの「信用度」を判断します。

基本的に、他社から借入れがあるという理由で審査に通らないということはありません。

審査で影響するのは「借入先」「借入額」「借入件数」です。

他社からの借り入れ

他社借入なし>他社借入1~2件>他社借入3~4件>他社借入5件以上

他社からの借入れは、特に消費者金融の審査で非常に重視されるポイントです。

消費者金融では貸金業法における総量規制のため、個人の年収の3分の1を超える貸付けを行なった場合は行政処分を受けてしまいます。

そのため、原則年収の3分の1を超える借入れがすでにある場合は審査に通ることは厳しく、また年収額の3分の1に近い借入れがある場合も、希望額によっては審査で落とされてしまう事もあるので注意が必要です。

銀行カードローンでは年収の規制は特にありませんが、他社からの借入状況は信用情報機関のデータへアクセスすることができるので影響がないわけではありません。

なお、他社借入先も信用情報を調べればすぐに分かります。借入先が消費者金融なのか?または銀行なのか?その点も審査では見られます。

他社借入なし>銀行、信用金庫>信販会社、大手消費者金融>中小消費者金融

消費者金融からの借り入れや、クレジットカードのキャッシング枠を利用している方は、審査の面で印象がよくありません。

消費者金融ユーザーが銀行カードローンにも申し込む場合、審査を通過できないこともあるようです。

カードローンの審査難易度は、消費者金融よりも銀行のほうが厳しい傾向にあります。

そして、借入額100万円を1社で借りているのか、複数社から借りているのかによっても審査での評価が異なります。

複数社から合計100万円を借入れしているということは、1社からでは高額融資を受けることができなかったために、他社で借りざるを得なかったということになります。なので、借入額が同じであっても、借入件数は少ない方が審査で有利です。

カードローンの審査で不利となる信用情報

カードローンの審査で不利となる信用情報は以下のとおりです。

  • 返済遅延
  • ローンやクレジットカードの強制解約
  • 債務整理(自己破産など)

過去に返済を延滞してしまったことがある場合には、カードローンの審査で不利となります。

個人信用情報機関では、返済が3ヵ月以上も遅れると延滞として扱いますが、カードローンの審査では各社によって判断は異なります。

返済遅れに厳しいカードローン会社の場合には、たったの1日だけ返済に遅れただけでも、延滞として処理されることもあります。

通常は、返済を2~3ヵ月以上も延滞するか、支払いが2回以上遅れると信用情報機関にその事実が記録されることとなります。

また、延滞期間や回数があまりにも多いとカードローンは強制解約となり、残債の一括返済を求められる場合もあります。強制解約になると、別のカードローンに申し込んでも審査に通らない可能性が高くなります。

債務整理とは、合法的に借金の負担を減らしたりすることをいいます。

個人が行う債務整理は、任意整理、特定調停、小規模個人再生、破産に分けられます。

債務整理をすると借金の負担が減らせる代わりに、信用情報機関に記録が残っているうちは、クレジットカードやローンの契約ができない(審査に通らない)です。

信用情報で気をつけたいポイント

  • 携帯電話本体の分割払い
  • 奨学金の返済延滞
  • 申し込みブラック

携帯電話の機種代は、分割払いしている人がほとんどかと思いますが、実は携帯電話の分割払いの履歴情報も信用情報で取り扱われています。もし延滞があった場合その情報が記録されます。

独立行政法人日本学生支援機構からの奨学金を借りている人も、延滞が3ヶ月以上になると信用情報機関に延滞の情報として記録されます。

申し込みブラックというのは、短期間のうちに複数社へ申込みを行って、どのカードローンの審査にも通らなくなってしまう状態のことをいいます。

目安としては、申し込むのは1ヵ月のうちに3社までとし、申し込みの記録は信用情報機関に最長6ヵ月記録されるのでクリアになるまでは時間を空けるようにしてください。

参考申し込みブラックとは?カードローン多重申込の期間と件数

信用情報が記録される期間

信用情報に登録された情報は、一定期間が過ぎると削除されます。

記録される期間は信用情報機関によって違います。

信用情報が記録される期間
信用情報記録が残る期間
本人を特定するための情報契約内容に関する情報等が登録されている期間
契約内容完済日から5年以内
申込情報申込日から6ヵ月以内
契約情報解約後、5年以内
返済状況解約後、5年以内
延滞情報延滞解消後、5年以内(日本信用情報機構は最長1年)
強制解約発生日から5年以内
債務整理発生日から5年以内
自己破産発生日から5年以内(全国銀行信用情報センターは最長10年)

信用情報は開示も可能

「もしかしたら延滞したことがあるかも…」と心配になることがあります。また、なかなか審査に通らないという方は、過去の信用情報に何かしらの問題があるかもしれません。

信用情報機関ではスマホやパソコンから手数料1,000円(窓口なら500円)であなたの情報を開示することができます。

当サイトの下部に、KSC、JICC、CICの各信用情報機関のリンクがあるので、債務に関して気になる方は情報開示請求し、一度確認してみてください。

カードローンの審査を通りやすくするコツ

この記事のまとめ

  • 希望限度額を低めに申し込み
  • 信用情報に傷をつけない
  • 他社からの借入件数や借入金額を減らしておく

属性や信用情報を改善するには長期間に及ぶので、審査を通りやすくするために「今すぐに」というのは難しいです。

しかし、借入希望額を調整することで審査通過の可能性を高めることができます。

借りたい金額が明確な場合は除いて、「いくら借りようかなぁー」と考えている段階であれば、できるだけ希望額を抑えるといいでしょう。

また、他社からの借り入れを減らすというのも有効です。複数社から借り入れがある場合は、早く支払いが終わりそうな借金から優先的に残高を減らしておくと、返済に余力が生まれるので新規の貸付けができるようになります。

この記事の執筆者

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知って得するお金の情報サイト「知っ得!カードローン」の運営者です。キャッシング専門ライターとして活動を始めてから、今年で6年目になります。貸金業務取扱主任者資格、ファイナンシャル・プランニング技能検定2級(FP)、日商簿記検定2級に合格。生活困窮者や自己破産者を救いたい一心で記事を書いています。