新婚なのにお金がない…新婚生活にかかる費用と資金を調達する方法
新婚生活にはお金がかかります。
2人で新婚生活を始めるためには、新居を借りるための費用、家具や家電を揃える費用、子供が産まれるのであれば出産の費用など、新婚夫婦が生活を始めるためには大金が必要です。
しかし、結婚式や新婚旅行にお金を使いすぎて、結婚当初というのは一番お金がない時期でもあります。
新婚生活を始めるためのお金がないと、結婚当初から夫婦喧嘩をしてしまい早期離婚の危機に瀕することも決して珍しくはありません。
この記事では、新婚生活を送るためのお金がない(もしくは足りない)ときの対処法について解説します。
新婚生活に必要な費用!いくらお金がかかる?
新婚生活を始めるためには、あれやこれやと必要なものが増え、結果的には大きな支出になってしまうものです。
まとまったお金が必要になるもの、こまごまとした支出の積み重ねが大きな金額になるものなどさまざまありますが、新婚生活にはどれくらいの費用がかかるのか、まずは見ていきましょう。
住居費用
新居に引っ越す場合には、敷金や礼金が新たに必要になります。
仮に家賃10万円の新居に引っ越す場合、敷金礼金の合計が4ヵ月分だともうこれだけで40万円もの費用が発生してしまいます。
引越し費用
新婚生活を始めるために双方が新居に引っ越しをすると、2人分の引越し費用がかかります。
また、結婚後にどちらかのアパートで一緒に暮らすとしても、最低1人分の引越し費用が必要です。
引越し費用は荷物の量や移動距離によっても大きく異なりますが、安く見積もっても10万円、高い場合には20万円以上のお金がかかってしまいます。
家具家電の費用
家具や家電をすべて新しく買い換えるとすると、以下の費用も必要になります。
- テレビ:10万円~15万円程度
- ソファ:10万円程度
- テーブルなどの家具:10万円程度
- レンジや炊飯器:10万円程度
- 洗濯機:10万円程度
- ベッド:5万円~10万円程度
家具や家電のグレードによって費用は大きく異なりますが、一通り満足のいくものを揃えようとしたら一式で50万円~70万円のお金がかかってしまいます。
その他の費用
その他、食器やカーテンなど小物を揃えていくと、簡単に10万円~20万円くらいの支出となってしまいます。
このように、引越しから新居の契約、家具や家電をすべて揃えていけば簡単に100万円以上の支出が発生しますし、良いものを揃えようとすれば200万円もの支出になることもあります。
新婚生活の費用を節約する方法
新婚生活の費用を節約する方法としては、基本的には「あまり贅沢をしない」「あるものを使う」「中古やリサイクル品で済ませる」ということに尽きます。
具体的にどのようにして新婚生活の費用を節約できるのか見ていきましょう。
片方の家に住む
新居を新たに借りると敷金や礼金がかかりますし、双方が引越しをする場合には引っ越し代も必要になります。
このため、家が1Kや1Rなどの狭い住居でない限り、どちらか広いほうの家に住んでしまうほうがお金はかかりません。
社宅や借り上げ住宅に居住する
会社に社宅や借り上げ住宅があるのであれば、結婚後は社宅や借り上げ住宅に住んだほうが経済的です。
敷金や礼金は一切かかりませんし、さらに家賃も安くなるので、新婚生活の固定費を抑えることができます。
会社の人とはプライベートで付き合いたくないという理由以外なら、社宅や借り上げ住宅に住んで費用を節約しましょう。
また、借り上げ住宅は好きな住宅を選択すれば、会社がアパートを借りてくれますので、家賃を節約しながら好きな住宅を選べるメリットがあります。
勤務先にこのような制度がある場合には積極的に活用しましょう。
家具家電は中古品を買う
家具や家電は新品を買えば高くなります。
ベッドなどの体に触れるものを中古にするのは抵抗感があるかもしれませんが、テレビなどであれば中古でも大きな問題はありません。
リサイクルショップやヤフオクやメルカリなどで良質な中古を探すことができれば費用を安く抑えることができます。
自動車を1台にする
夫婦ともに自動車を1台ずつ持っている場合には、どちらか1台の車を売ってしまえば車の維持費は安くなります。
また、自動車が2台あると駐車場の料金も2台分必要になるので、家賃の総額も高くなってしまいます。
また、車を売却することによって多少なりともまとまったお金が手に入るので、そのお金から新婚生活に必要な家具家電などを揃えることもできます。
夫婦共働きだけど自動車は1台でも事足りるようなら、1台は売却してしまったほうがいいでしょう。
新婚生活と同時に住宅ローンを組むメリットとデメリット
結婚生活の中で、いずれはマイホームを購入したいという希望があるなら、早いうちから住宅ローンを組んでしまったほうが得になると考えている人も多いようです。
確かに住宅ローンを組むことにメリットがあることは間違いありませんが、デメリットも理解したうえで借入を決断したほうがいいでしょう。
新婚生活と同時に住宅ローンを組むメリットとデメリットについて解説していきます。
新婚で住宅ローンを組むメリット
住宅ローンを夫婦生活の最初から組んでしまえば、早くから住宅ローンの返済が始まりますので、完済する期間が早まり、老後に余裕が生まれます。
また、例えば家賃が10万円の賃貸住宅に3年間住むと、家賃だけで360万円を支払っていることになりますが、この3年間に住宅ローンを組んでいたとすると、360万円分の家賃の支払いに回したお金で自分の財産を買っていることになります。
得か損かでいえば、住宅ローンを組んだほうが間違いなく得になるでしょう。
さらに、住宅ローンには団体信用生命保険がついています。団体信用生命保険に加入することによって、住宅ローン残高分の生命保険に加入したことになるので、家族のために加入する生命保険料を節約することができます。
また、最近の住宅ローンには病気の疾病特約がついているので、医療保険を見直すこともできます。
新婚で住宅ローンを組むデメリット
住宅ローンを組むデメリットは離婚になったときです。
離婚をすると、夫がローンを支払い奥さんが慰謝料代わりに家を受け取るか、任意売却にかけて自宅を売却してローンを完済するというケースが多いのですが、任意売却を希望しても買い手が見つからず、誰も住んでいない家にいつまでも住み続け、ローンを払わなければならないというケースも少なくありません。
今やカップルの3組に1組が離婚しているといわれる時代ですので、結婚当初からローンを組んで住宅を購入することはリスクが高いといえるかもしれません。
また、転勤になった場合などもローンを組んだ家には住むことができなくなり、ローンと転勤先のアパートの家賃を二重に支払っていかなければならないケースも多いので、やはり今後の生活がどうなるのか不透明な結婚当初から住宅ローンを組むことはリスキーなのです。
そして、結婚当初は自己資金もなく収入も少ないので、そのタイミングで住宅ローンを組むと、金利が高くて返済期間が長いローンしか審査に通らないこともあります。
若いうちから35年ローンしか組めないということは、今後の人生ずっとローンに縛られて生きることになってしまうので、もう少し収入が上がってから住宅ローンを組んだほうが、お得なローンを組める場合もあります。
新婚生活なのにお金がないときの対処法
結婚式と新婚旅行でお金を使い切ってしまって、新婚生活を始める前にはほとんどのカップルが数万円程度の貯金しかないといわれています。
新婚生活を始めるために必要な100万円以上の支出はどのように用意すればいいでしょうか?
貯金がないのであれば借りるという方法もありますが、借入金の返済は会社からの扶助で賄うことができる場合もあります。
両親からお金を借りる
新婚カップルの約半数が親の援助によって新婚生活に必要な資金を提供してもらっているようです。
結婚式の後で貯金が枯渇してしまっている時期ですので、変に意地を張らずに親を頼れるのであれば甘えてしまったほうがいいでしょう。
金融機関からお金を借りる
新婚生活に必要な資金は、金融機関から借りるという方法もあります。
ただし、新婚生活に必要なすべての資金をまとめて借りられるローンの種類はそれほど多くはありません。
引っ越し費用などのまとまった資金が必要な場合に限り金利の低いローンを利用するなど、賢く金融機関のローンを活用してください。
新婚生活の費用に使えるローンの種類について詳しくは後述します。
配偶者が扶養に入れば扶養手当が出る
奥さんが正社員ではなく夫の扶養に入る場合には、扶養手当が入り給料が上がるので、上がった分の差額で返済できる程度のローンを組むようにしましょう。
新婚早々から100万円以上の借金をしてしまうと、生活が大変になってしまいますので、扶養手当の範囲内で返済できるくらいの金額のローンを組むなど、生活レベルをできる限り落とさないように、無理のない返済計画を立てて借入をしたほうが、夫婦生活は円満になるでしょう。
新婚生活に必要なお金を借りる方法
新婚生活に必要な費用を金融機関から借りる場合、活用できるローンは3種類あります。
それぞれのローンの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。
ブライダルローン
ブライダルローンとは、通常は結婚式や新婚旅行などの費用に利用できるローンですが、稀に新婚生活に必要な資金を借りられる場合もあります(※金融機関によって条件は異なる)。
ブライダルローンは金利が5.0%~7.0%と比較的に低金利で借りられるので、カードローンなどよりも少ない負担で新婚生活に必要な資金を借りられます。
しかし、ブライダルローンは結婚式や新婚旅行などのまとまった支出にしか使うことができない商品ですので、新婚生活に必要な資金を借りられるかどうかは、銀行に確認しておきましょう。
フリーローン
フリーローンは使い道は自由ですが、申し込みの際に銀行へ提出した見積書の範囲内でしか借りたお金を使うことができません。
したがって、食器などの細々した支出は見積書が出ない使い道であるためフリーローンでは借りられません。
金利は5.0%~10.0%と比較的に高めに設定されていますが、正社員でなくても審査を通過できる可能性もあるので、パートなどをしている奥さん名義でも借りられる場合もあります。
カードローン
ここまで紹介してきたさまざまな費用をすべて借りられるのはカードローンだけです。
カードローンは限度額の範囲内で自由に借りたお金を使うことができるので、引越しや家具家電などのまとまった費用の他、食器などの見積書が出ないこまごまとした支出にも利用することができます。
カードローンは上限金利が銀行で14.0%~15.0%、消費者金融で18.0%程度と比較的に高金利ではありますが、カードローンの特徴として、限度額が大きくなればなるほど適用される金利は低くなっていきます。
前述したように、新婚生活に必要な費用は100万円以上になることもありますので、適用される金利はさらに低くなる可能性もあります。
カードローンは枠を持っているだけであれば、利息も年会費も一切かかりません。
新婚生活にいくらお金がかかるのか心配という人は、カードローンをとりあえず作っておくのもありでしょう。
共働きなら夫婦でローンを返済したほうが円満になる
奥さんが夫の扶養に入るなら、借入金は扶養手当の範囲内で返済していくことが望ましいと説明しましたが、反対に共働きでお互いに収入がある場合には、どちらの名義でローンを借りたとしても、返済は双方の給料から共に返済していくことをおすすめします。
どちらか一方の給料で返済するよりも、夫婦生活を始めるにあたって必要な費用を賄うための借金ですので、2人で協力して返済していきましょう。
ブライダルローンやフリーローンやカードローンを夫婦の共有名義で借りることはできませんが、どちらの名義で借りたとしても、夫婦円満になるようにお互いに負担を分かち合いましょう。
まとめ
新婚生活に必要な資金は、何を買うのか、どれだけこだわるのかなどによって大きく異なりますが、およそ100万円~200万円の出費は覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
親の援助でお金を用意している人も多いようですが、親の援助は期待できないという人は借入に頼る方法もあります。
新婚生活に必要な資金はカードローンやフリーローンなどで借りられますが、新婚当初から高額なローンを組むことはあまりおすすめできません。
節約できる部分は賢く節約して、あまり返済の負担が大きくならないように注意しましょう。