オリックス銀行カードローンの審査の流れと審査基準

オリックス銀行カードローンの審査について、皆さんはどのようなイメージを持っていますか?
「消費者金融よりも審査が厳しそう…」とか「審査が遅いから、融資までに時間がかかりそう」など、どちらかといえばネガティブなイメージではないでしょうか。
ローンや融資の審査というのは、個人の信用度を図るための重要な手続きなので、誰でも通るような軽いものではありません。ですが、それもやり方次第です。
オリックス銀行カードローンの審査に関する正確な知識を持って臨めば、審査といっても決して恐れるに足らないでしょう。なぜなら、実際にオリックス銀行カードローンの審査を通って利用されている方はたくさんいるからです。
この記事では、オリックス銀行カードローンの審査の流れや審査基準について解説します。
オリックス銀行カードローンの審査の落ちる原因や通るためのコツまで詳しく説明します。ぜひ参考にしてください。
オリックス銀行カードローンの審査の流れ
オリックス銀行カードローンの審査の流れを説明する前に、まずは申込条件から確認しておきましょう。
申込条件はオリックス銀行カードローンの審査を通るために申込者が満たしておくべき最低限の条件であり一種の審査基準ともいえるからです。
実際にはそれ以外にも超えなければならない審査項目はいくつかありますが、そもそも条件から外れた属性の人はオリックス銀行カードローンの審査は受けられないので、最初に申込条件をしっかりと確認しておくことは重要です。
以下がオリックス銀行カードローンの申込条件です。
以下の条件をすべて満たす方
・申し込み時の年齢が満20歳以上69歳未満の方
・原則、毎月安定した収入のある方
・日本国内に在住の方(外国籍の方は、永住者または特別永住者の方)
・オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社の保証が受けられる方
商品説明書|カードローン|オリックス銀行
この条件の中に、オリックス銀行カードローンの審査で注目しておきたい点が2つあります。
1つ目は、自身に収入のない専業主婦(主夫)は、オリックス銀行カードローンに申し込みができないことです。
お金を借りると、毎月返済をしなければなりませんが、定期的な収入がない専業主婦(主夫)というのは、安定した返済が難しいため貸付けの対象外となっています。
2つ目に、オリックス銀行カードローンでは、オリックス銀行および保証会社(オリックス・クレジット株式会社、新生フィナンシャル株式会社)の審査があります。
希望限度額が100万円以下の場合、新生フィナンシャル株式会社のみで審査が行われるのですが、希望限度額が100万円超の場合には、はじめにオリックス・クレジット株式会社が審査を行い、同社との間で保証委託契約が成立しなかったときに限り、次に新生フィナンシャル株式会社が審査を行うことになっています。
※オリックス・クレジット株式会社の保証を受けられる場合、新生フィナンシャル株式会社による審査は行われません。
つまり、希望限度額が100万円超となる場合には、オリックス銀行カードローンでの審査が最大2回受けられるシステムを導入しているということです。
これは他のカードローン会社にない、オリックス銀行カードローンならではの特徴となっています。
オリックス銀行カードローンの仮審査と本審査の流れ
オリックス銀行カードローンは仮審査と本審査の2段階方式を採用しています。
このうち審査の主たる判定業務は最初の仮審査で行われ、本審査では仮審査の結果をもとに、主に確認書類のやり取りが銀行(および保証会社)での確認が行われます。
もちろん本審査で信用を失うような大きな瑕疵(ミス)が見つかれば、審査落ちすることもありますが、それがない限り、仮審査が通った段階で大きな山を越えることができたといえるでしょう。
以下で説明する審査の流れもそのような視点から読むようにしてください。
- オリックス銀行公式サイトから申込み
- 仮審査(スコアリング、信用情報の照会)
- 仮審査結果の回答
- 本審査
- 勤務先への在籍確認等
- 契約完了
※お申込みに際して、オリックス銀行および保証会社の審査があります。審査の結果によっては、要望に添えない場合があります。
※利用限度額および借入利率は、審査結果に応じてオリックス銀行が決定します。
※ローンカードの送付先として勤務先住所を指定された場合でも、郵送物は自宅住所に届きます。
オリックス銀行カードローンの審査基準
オリックス銀行カードローンの審査の流れに続いて、次は審査基準についてです。
オリックス銀行カードローンの審査基準は以下の3つから構成されています。
- 属性(スコアリング)
- 信用情報
- 在籍確認
審査基準については以下で詳しく説明しますが、まずはオリックス銀行カードローンでは保証会社が2社ある点について先に触れておきましょう。
オリックス銀行カードローンでは保証会社2社のうち1社の審査をクリアしないとカードローンを利用することができません。
審査基準の説明の前に、「オリックス銀行カードローンの保証会社が2社ある利点」について解説します。
保証会社が2社あると審査のチャンスも2倍?
オリックス銀行カードローンの申し込みに際しては、オリックス銀行および保証会社(オリックス・クレジット株式会社、新生フィナンシャル株式会社)の審査が行われます。
保証会社の役割としては、カードローンの審査業務のほか、利用者が返済不能になったとき本人に代わって銀行に借り入れの残金を返済する保証業務などがあります。
保証会社の審査は、希望限度額が100万円以下の場合、新生フィナンシャル株式会社のみ審査を行います。
一方、希望限度額が100万円超の場合、はじめにオリックス・クレジット株式会社が保証の審査を行い、同社との間で保証委託契約が成立しなかった(否認された)ときに限り、次に新生フィナンシャル株式会社が審査する2段階のプロセスとなっています。
オリックス銀行のグループ会社であるオリックス・クレジット株式会社とは異なり、新生フィナンシャル株式会社は消費者金融であるため柔軟な審査が期待できます。
そのため、仮にオリックス・クレジット株式会社の審査が通らなかったとしても、新生フィナンシャルがリスクをとってくれる可能性は十分にあります。
これはオリックス銀行カードローンの申込者にとって審査のチャンスが2回与えられていることを意味しており、審査に不安がある方にとっては大きなメリットです。
属性のスコアリング(自動与信システム)
オリックス銀行カードローンの1つ目の審査基準は、属性のスコアリング(自動与信システム)です。
スコアリングとは、申込者の属性情報(年収や勤続年数など)を数値化して、スコアの合計点がオリックス銀行の定めた基準値を超えた人をスコアリングの合格者とする審査方法です。スコアリングにより申込者の信用度や返済能力がわかります。
スコアリングの結果、オリックス銀行カードローンの基準を満たしていれば次の審査へと進むことができます。
信用情報に基づく審査
オリックス銀行カードローンの審査基準の2つ目は信用情報です。
オリックス銀行カードローンの審査では、申込者の信用や返済能力を調査するために、オリックス銀行ならびに保証会社が加盟している信用情報機関に個人の信用情報を照会しています。
信用情報には、ローンやクレジットカードの申し込みや契約、返済状況などの取引事実に基づく情報が登録されています。
もちろん信用情報に申込者の信用を大きく下げるような情報が登録されていた場合、いくらスコアリングの結果が良かったとしてもオリックス銀行カードローンの審査に落ちてしまいます。
それくらい信用情報というのはオリックス銀行カードローンにおいて最も重要度の高い審査基準といえます。
信用情報がオリックス銀行カードローンの審査に及ぼす影響については、次の章「オリックス銀行カードローンの審査に落ちる要因」で詳しく解説します。
勤務先への在籍確認
オリックス銀行カードローンの審査基準の3番目は在籍確認の実施です。
在籍確認とは、審査担当者が申込者の勤務先に電話をかけて、「本人の勤務先での在籍と実際に働いている事実」を確認する審査手続きです。
在籍が確認できないと、オリックス銀行では契約ができないルールになっているので、これは重要な審査基準のひとつとなっています。
また、オリックス銀行カードローンの審査では、在籍確認のほかにも申込者本人の携帯電話に電話をかけて、本人確認および申込意思の確認を実施します。
これらの手続きは「他人や家族によるなりすまし防止」「本人の受け答えから申込内容に矛盾がないかどうかの確認」を目的に行われており、本人の対応次第では審査落ちのリスクもあるので、申込者も軽視せずきちんと受け答えしなければなりません。
オリックス銀行カードローンの審査時間
オリックス銀行カードローンの審査で皆さんが抱かれる関心ごとのひとつが、「審査時間はどれくらいかかるのか?」ではないでしょうか。
この章ではオリックス銀行カードローンの審査時間を取り上げます。
オリックス銀行カードローンは審査に数日かかる
申込者の多くは「オリックス銀行カードローンの審査はできるだけ早く終わってほしい」「申し込みしたその日のうちに結果を聞きたい」と望まれていることでしょう。
多くのカードローン会社が「審査時間最短30分」や「即日融資」をアピールしているだけに、オリックス銀行カードローンの審査でもそのように期待するのも無理もありません。
しかし、オリックス銀行カードローンの審査は最低でも数日はかかり、審査結果の回答までは申し込みから数日以上は必要です。
さらに、オリックス銀行は土日祝日および12月31日~翌年1月3日の年末年始は営業していないため、申し込みから審査の間に土日祝日を挟むとか、審査の混み具合によっては、さらに時間がかかる場合があります。
オリックス銀行カードローンを急いで手に入れたい人は、週の前半(月曜日か火曜日)までに申し込むと、審査結果を早く得られるかもしれません。
オリックス銀行カードローンの審査に落ちる要因
オリックス銀行カードローンでは、審査に落ちたら本人宛にメールまたは書面で審査結果の通知があります。
もし審査落ちの通知を受けたら、誰でも「どうして審査に落ちたのだろう?」と銀行にその理由を問い合わせたくもなりますが、残念ながらオリックス銀行はその理由については一切答えてくれません。
それはローンを取り扱う金融機関で共通のルールとなっているからです。カードローンの審査に落ちた原因や理由については、自分で分析して再び審査落ちしないよう十分に対策しておく必要があります。
この章ではオリックス銀行カードローンの審査に落ちる要因とその対策について解説します。
安定した収入が不足している
申込みした時点で安定した収入が不足していると、オリックス銀行カードローンの審査に落ちる可能性が高くなります。
オリックス銀行カードローンの申込条件のひとつが「原則、毎月安定した収入のあること」です。
カードローンの借入れには返済が付き物であり、その返済原資が毎月の安定した収入ですから、「収入が不定期で安定していない」あるいは「収入そのものが相当低い」というのは、オリックス銀行カードローンの審査に落ちる要因となります。
これに対しては、同じ勤務先でできるだけ長く務めて会社の業績に貢献することで、より高い収入を安定的に確保することが一番の対策になります。
信用情報に傷がある
個人の信用情報に信用を損ねるほどのネガティブな情報が登録されていると、オリックス銀行カードローンの審査に落ちてしまいます。
100%の確率で審査落ちとなるのが返済の長期延滞(61日以上)、債務整理、代位弁済、強制解約などのいわゆる異動情報とよばれるものです。
異動情報は過去の取引で本人が金融機関に金銭被害を与えている事実を示しているので、金融事故情報とも言われています。さすがに各金融機関もこのような対象者には融資したくありませんよね。
さらに銀行は毎月の返済日にきちんと返済せずに遅れて返済する「返済遅延」にも敏感なので、信用情報機関でこの返済遅延が2回程度登録されているだけでも審査落ちするリスクが高くなります。
いずれにしても、これらの情報が信用情報機関に登録のないことがオリックス銀行カードローンの審査を通過するうえでの最低条件です。
他社借入れの件数が過大
他社借入額と同様、他社借入件数が多いとオリックス銀行に判断されると、カードローンの審査落ちリスクが高くなります。
なぜ他社の借入件数や借入額が分かるかというと、審査開始と同時に保証会社が信用情報機関に借り入れの情報を問い合わせるからです。
そのため、いくら申込みで他社借入を隠すとか、誤魔化して申告しても無駄ですので、嘘の申告をすることは絶対に止めておきましょう。
一般的なカードローンの審査において、他社借入件数が審査に影響しない安全圏の目安は2社以内です。他社借入件数が3社以上になると審査ではかなりの悪影響を及ぼします。
対策としては、申込前に使っていないカードローンは解約しておく、少額使用のカードローンがいくつもあれば借入額をひとつにまとめて、あとの契約は解約しておくことなどが有効です。
在籍確認ができない
オリックス銀行カードローンでは審査中に在籍確認が実施されます。在籍確認が最後まで取れないと審査に通らず契約ができません。
また、オリックス銀行カードローンの在籍確認では、消費者金融で実施している電話以外の「確認書類による対応」もなく、在籍確認はすべて電話で行われます。
申込者の状況によって在籍確認が難しいときもあると思いますが、オリックス銀行カードローンの審査では在籍確認は避けられないので、不安のある方は事前に銀行と相談しながら確実に在籍確認が取れるよう協力してください。
申し込みで嘘をついた
オリックス銀行カードローンの審査中に申し込みフォームに嘘を入力していることがバレると100%の確率で審査で落とされます。
特にやってはいけない嘘は以下のようなものがあります。
- 年収を100万円単位で過大に申告
- 現在無職なのに以前の勤務先を申告
- アリバイ会社で収入証明書を偽造して提出した
特にNo.3の事例は絶対にやってはいけない嘘で、オリックス銀行が警察に訴えれば事件化するので止めておきましょう。
とにかく対策は簡単なことで、申込みでは嘘をつかず、堂々とすべての事実を正確に記載することです。
そうすれば審査も前向きに受けられ、担当者からの質問にも堂々と答えられます。ひいてはオリックス銀行カードローンの審査を通過できる可能性も上がります。
いくらお金を借りたいからといって、嘘をついて金融機関の信頼を裏切るような真似だけはしないようにしましょう。
短期間に複数のカードローンへ申し込んだ
オリックス銀行カードローンの審査で、申込者が短期間に他社でローンの複数申込みしていることが分かると審査で落ちる可能性が高くなります。
短期間の複数申込みとは以下のようなケースです。
- 1ヵ月間に3社以上の連続した申し込み
- 3ヵ月間で4社以上の多重申込み
いずれも保証会社が信用情報機関に問い合わせすればわかる情報ですが、通常カードローン契約は2社もあれば日常使用に十分なので、このような異常な申し込みをする人は「資金繰りが相当危ない人」と金融機関に見なされる可能性が高いです。
オリックス銀行カードローンの審査でも真っ先に落とされる対象となります。
オリックス銀行カードローンの審査に一度落ちてしまった方は、自分がこのような申込み方をしていないか、振り返ってみましょう。
オリックス銀行カードローンの審査対策
オリックス銀行カードローンはどのようにすれば審査に通りやすくなるでしょうか?
銀行からは審査基準も公表されておらず、さらにオリックス銀行カードローンは審査の流れも他行よりやや複雑なので、余計に通りやすくなる方法を見つけるのは難しいかもしれません。
しかし、審査に落ちる可能性を低くするために申込者が使えるテクニックもいくつかあります。
オリックス銀行からの電話を無視しない
オリックス銀行カードローンでは審査中に担当者から確認のために電話がかかってきます。電話の目的は本人確認や申込内容の確認、在籍確認などです。
電話がかかってきたときに自分の都合優先で電話に出ず、さらにそのまま放置しておくと担当者も目的が果たせないので、審査を中断して遅らすか期限切れでオリックス銀行カードローンの申込みそのものが取り消されてしまう可能性もあります。
それではオリックス銀行カードローンが利用できないので困ってしまいますよね。
審査を受けている最中なので、オリックス銀行からの電話はいつでも取れる状態にしておきましょう。それがオリックス銀行カードローンの審査に落ちる可能性を低くする方法であり、審査時間を早めるための近道でもあります。
申し込みは正確かつ丁寧に
オリックス銀行カードローンの審査に落ちないための方法として、カードローンの申し込みでは絶対に嘘をつかずに、さらに求められた書類は迅速に提出するようにしましょう。
申込者から提供された情報が粗雑で肝心の箇所がいくつも抜けていると審査担当者はどのように感じるでしょうか?前向きに審査してくれないですよね。
1日に多くの審査案件を裁かねばならない担当者にとって、入力内容が雑で確認に時間がかかり、審査作業が進まない顧客ほど手間のかかる存在はありません。
また、入力が雑な申込者ほど、必要な書類を担当者が依頼しても提出は遅めです。これもまた、審査担当者の印象を悪くします。
申込者の取るすべての行為がカードローンの審査結果に直結することを自覚し、申込みは正確かつ丁寧に、言われたことには何事も素早く対応しましょう。
まとめ
今回はオリックス銀行カードローンの審査の流れや審査基準について解説しました。
他社カードローンではローンカード発行後、受取すればすぐに借り入れできるのが一般的ですが、オリックス銀行カードローンでは、カードを受け取りできていても、それですぐに借り入れができるわけではありません。
オリックス銀行から審査結果の通知を受け取って初めて手元のローンカードが利用できるようになります。
これもまた、オリックス銀行カードローンの審査の流れの大きな特徴です。
このように審査の流れひとつ取り上げても、オリックス銀行カードローンは他社のカードローンと取り扱いが大きく異なっています。
審査はオリックス銀行カードローンを手にするため絶対に通過しなければならない定めです。
しっかりと事前に対策をして、オリックス銀行カードローンの審査通過を目指してください。