銀行カードローンの返済を待ってもらうことは可能?

カードローン返済

銀行カードローンの返済を待ってもらうことは可能でしょうか?答えは「待ってもらえます」です。

この記事を書いている私は現役の銀行員です。その銀行員が言うのですから間違いありません。

そして詳しい説明の前に一つ大事なことがあります。それは少しでも早く銀行に連絡することです。

「返済したいけれど、どうしても遅れそうだ」と前もって連絡してくれたなら、その人は少なくともカードローンを返済する意志があるということが銀行には伝わります。そうすれば督促や連絡などもすぐには行われません。

カードローンの返済が遅れそうだとわかった時点で、すぐに返済相談窓口などに連絡をすることが重要です。

では、銀行カードローンの返済を待ってもらうには、具体的にどうしたら良いでしょうか?

返済を待ってもらうためには3つの説明が必要で、それに加えて返済を待ってもらっている間に注意しなければならないことも3つありますので、これから一つずつ銀行員目線で説明していきます。

銀行カードローンの返済は待ってもらえるのか?

冒頭お話ししたとおり、銀行にカードローンの返済を待ってもらいたいと連絡すると、銀行から3つの説明を求められます。

説明を求められる前に、この記事を参考にして自分から先に説明してもいいでしょう。

3つの説明とは次の通りです。

返済を待ってもらうための3つの説明
  • なぜ返済できないのか?
  • いつまでに返済できるのか?
  • どうしてそのときには返済できるのか?

返済を待ってもらうために必要な3つの説明

銀行が融資しているカードローンも、そのもとになっているのは預金です。

顧客から預かった預金を融資しているのですから、返済できないと言われただけでは、銀行員は納得しません。

必ず妥当性のある説明が必要で、その妥当性について3つの説明が必要になるのです。

説明その1.なぜ返済できないのか?~理由の妥当性

返せなくなった原因をしっかり説明しなければいけません。

ただ「今月はちょっと、返せないです」と答えられると、銀行員は自己管理能力が欠如していると判断します。

自分がカードローンを返せない原因もわかっていない、お金の管理ができていないから返済ができないということになります。

「今月は急な法事が続き、仕事の付き合いからどうしてもそれなりの額の香典を払わなければならなかった」これなど、私なら妥当性があると認めます。

ポイントは「想定していなかった、どうしても必要な出費」で、カードローン返済より優先されても仕方ないと銀行員に納得してもらえる説明が必要なのです。

これとは逆にNGな説明は以下のような例です。

「気がついたらカードローン返済のお金がなかった」→自己管理ができていない人。

「クレジットカード引き落としを忘れていて、先に引き落とされてしまった」→カード払いを優先した。

説明その2.いつまでに返済できるのか?

返済は無期限に待ってもらえません。

通常は長くても1ヶ月、それも月末までにとか、次の給料日までにといったように明確な期限の説明を求められます。

これは「その期限までには必ず返済します」と約束したことになりますので、一度決めた期限は必ず守ることが大事です。

ですからその期限はじっくり考えてから答えないと後で困ることになります。

説明その3.どうしてそのときには返済できるのか?

今は返せないのに、どうしてそのときになったら返せるのか?

私は銀行員としてここに一番注目しています。

返せない理由は、あまり信憑性がなくても構いません。要は返済してもらえれば良いからです。

その逆に返せる理由はシビアにチェックします。この部分の説明に妥当性がなければ、返済できるか怪しいからです。

妥当性がある答えとしては「20日には給料が入るから」、あるいは「月末までに親から援助してもらう」などです(期限と理由が明確)。

逆に信憑性が低いのは「友人に立替えたお金が返ってくるから」(これは嘘くさいのと、友人への立て替えをカードローン返済より優先させたことになる)。

返済を待ってもらっている間に注意すべき3つのこと

妥当性ある説明と同じく、こちらも3つ注意しなければならないことがあります。

返済を待ってもらっている間に注意すべき3つのこと
  • 返済を待ってもらう間も延滞している
  • 延滞損害金は免除してもらえない
  • 他のローン返済は絶対ダメ!

返済を待ってもらう間も延滞している

「待ってもらえても1ヶ月」とお話ししましたが、大事なのは返済日が延長されているわけではないという点です。

基本的にカードローンの返済は猶予してもらえません。説明に妥当性があれば督促をしないというだけで、あくまで延滞させたままです。

延滞は延滞です。他の延滞と何ら変わらず代位弁済へのタイマーは進んでいることに注意して下さい。

そして、待ってもらっている間は連絡を小まめにするべきです。

随時状況を報告する姿勢が大事で、そうすればカードローンを返済しなければならないと認識していること、そして延滞していると自分がわかっていることが銀行員に伝わります。

延滞損害金は免除してもらえない

返済を待ってもらっても延滞していることに変わりないので、当然その間も延滞損害金はどんどん積み重なっていきます。延滞損害金(遅延損害金)は絶対に免除してもらえません。

また延滞が続いていること自体が重いことです。このまま延滞が続けばやがて個人信用情報で異動になり、いわゆるブラックリスト先になってしまいます。

他のローン返済は絶対ダメ!

返済が延滞し始めると、銀行は個人信用情報を随時チェックします。

個人信用情報では全ての借入の返済履歴がわかるので、例えば今月カードローン返済を猶予しているのに、他行のカードローンや住宅ローン、あるいはクレジットカードを正常に返済していたとしたら、猶予している銀行から見れば裏切り行為になります。

仮に故意ではなく、ついうっかりだとしても認めては貰えない。こうなった場合、余計に取り立てやその後の対応は厳しくなります。

銀行員として私もこの対応に一番苦慮しました。意図的にやっているならこちらも厳しく対処するだけですが、一度引き落とされた返済を取り消すことはできないので、ついうっかりの場合も銀行員としては許してあげるわけにはいかず、厳しく追及しなければならないからです。

まとめ

銀行カードローンの返済を待ってもらうことは可能です。しかし待ってもらうことは決して簡単ではないし、待ってもらっている間も注意しなければならず、経済的だけでなく精神的にも負担が大きいものです。

「無理な借金はせず、返済は計画的に!」きれいごとではなく銀行員の経験から本当にそう思います。

この記事の執筆者情報

・加藤隆二/銀行員
地方銀行に30年間勤務する現役銀行員。FP技能士2級。融資渉外担当として事業資金調達の相談、個人住宅ローンやカードローンなど借入全般の相談、返済が困難な方からの相談にも対応。現在は融資契約書類の点検業務、不動産担保全般の書類点検などに従事。一人の銀行員として数多くのお客様と向き合い、お金にまつわるさまざまな相談に応えてきたことが自慢です。読者のために役に立つ文章を書いていきたいと思っています。