カードローンをWebで申込みすると印鑑(印鑑証明や実印)はいらない?

カードローン申し込み

現在カードローンでは簡単便利なWeb申込みが主流になっています。

カードローンで必要なものといえば、本人確認書類や収入証明書などですが、カードローンのWeb申込みでは実印や印鑑証明などの「印鑑」はいらないのでしょうか?

  • カードローンのWeb申込みでは本当に印鑑いらない?
  • 申込書に記入して印鑑を押すのと、Web申込みは同じなの?
  • 印鑑以外にカードローンのWeb申込みで絶対必要なものってなに?

今回はこうしたカードローンと印鑑の素朴な疑問について、Q&Aの形式でわかりやすく説明したいと思います。

カードローンのWeb申込みに印鑑はいらない

Q1:カードローンのWeb申込みには印鑑いらないの?
→A:印鑑はいりません
Q2:本当に最後までいらないの?
→A:最後まで印鑑は必要ありません

住宅ローンなど、銀行で借り入れをする場合には必ず印鑑が必要になります。車を買って、ディーラーでローンを組む場合でも、やはり印鑑は必要です。

しかし、カードローンのWeb申込みでは印鑑(実印・印鑑証明など)は必要ありません。

カードローンも住宅ローンと同じ借入です。ではどうしてカードローンはWebで、しかも印鑑がなくても申込みできるのでしょうか?

印鑑がいらないのはカードローンが「小口」の融資だから

カードローンは住宅ローンなどと同じ融資です。

申込みから審査・契約までの流れも、基本的には住宅ローンと一緒です。ただし絶対的に違うことが一つ、それは「金額」です。

カードローンの限度額は10万~50万円、大きくても数百万円です。これはもちろん小さな金額ではありませんが、それはあくまで世間一般の考え。

一度に何億という融資をする銀行などから見れば、十万~百万円単位は「小口」なのです(銀行では少額のことを「小口:こぐち」と表現します)。

ですから経費節約のために、小口融資には手間も費用もかけたくない、というわけです。

Web完結で経費節約「非対面取引」

カードローン申込みがWebで完結するようになったのは、比較的に最近のことです。

以前は他の借入と同じく人間の作業が多く、当然ながら人件費もかかっていました。

その後インターネットの普及と審査のシステム化が進んだ結果、カードローンのWeb申込みが可能になり、人件費など経費節約のため今では主流になっているのです。

ちなみに、こうしたWeb申込みのことを銀行員などの人間が対応しないことから「非対面取引」と呼んでいます。

余談です。私が銀行に入社したころは、カードローンの申込みからカードの発行手続きまで銀行員、つまり人間が対応していました。私も店頭や、営業で会社に訪問してカードローン申込書を書いてもらい、銀行に帰って申込書類をもとに審査の作業をしてカード発行の手続きをしたものです。当時カードローンは主力商品だったので、夜遅くまで仕事させられ…いえがんばりました。

Webの場合、実際には申込みから契約まで一度に完結してしまいますので、そういった意味では申込みというより「Web契約」ともいえるでしょう。

最近では自動車ローンなどでも、こうしたWeb完結方式が進んでいます。

Web申込みも他の申込み方法とまったく変わらない

Q3:申込書に記入して印鑑を押すのと、Web申込みは同じなの?
→A:まったく同じです
Q4:印鑑を押せる申込書のほうが審査で有利?
→A:審査に有利・不利はありません

店頭やATMコーナーにあるメールオーダーの申込書のように自分で記入して印鑑を押すもの、あるいは無人専用機やATMでの申込みなど、他の申込み方法とWeb申込みはまったく同じです。

カードローンの審査で有利・不利などの違いは一切ありません。

クリックは印鑑を押すことと同じ

『同意します』のクリックは、申込書に印鑑を押すのとまったく同じ行為です。

カードローンのWeb申込み画面にも、こういった意味の説明があります。

ちなみにカードローンのWeb申込み画面には、以下の注意事項が書かれています。

  • 「個人情報の取り扱いについて」
  • 「個人信用情報を調査することや、申込の内容や審査結果が記録されることの同意」
  • 「カードローンの契約条項(返済できなくなった場合には代位弁済になる)」

こうした説明や注意事項以外にもいくつもの文章が記載されており、クリックすると全て同意したことになります。

説明や注意事項はすべて自分の目で必ず確認すること

こうした注意事項など、全ての文章を読む人がいったい何人いるかは疑問です。

しかし、繰り返しになりますがクリックするということは、全てを確認して同意したということですので注意してください。

世間一般に共通することですが、顧客(つまりあなた)にとって不利なことは、だいたいが小さい文字で、目立たないところに記載されているものです。

銀行員としては、面倒でも全てに目を通して、しっかりと確認されることをおすすめします。

カードローンのWeb申込みで印鑑以外に必要なもの

Q5:Web申込みに絶対必要なものはある?
→A:Webのときだけ必要、というものはありません。申込の必要書類は一緒です
Q6:審査に絶対必要なものってなに?
→A:「本人確認資料」「勤務先・勤続年数確認資料」「収入資料」の3点セットです

Web申込み限定の必要書類はない

これまで説明してきたように、Web申込みは他の申込みとまったく同じですので、必要書類にも区別はありません。

Webでは印鑑がいらないだけ、必要なものは他の申込みの場合と同じです。

必要書類は「本人確認資料」「勤務先・勤続年数確認資料」「収入資料」の3点セット

カードローン申込みでは、どの申込み方法でも共通してこれらの書類が必要になります。

ちなみに、Web申込みの場合は必要書類をスキャンしたり、携帯からの申込みなら画像としてアップロードしたりするなどの方法があります。

本人確認資料

顔写真付きの確認資料が基本です。例えば運転免許証やパスポートなど。

本人確認すると同時に、「本人確認資料を持っているから、本人が申込んだという証拠になる」という意味もあります。

勤務先、勤続年数確認資料

国保以外の健康保険証がメインです。健康保険証には「勤務先の企業名」と「資格取得年月日」が記載されています。

資格取得年月日とは、会社の健康保険に加入した日→その会社に入社した日ですので、勤務先と勤続年数がいっぺんにわかります。

なお合併や社名変更などがあると、資格取得年月日もその時点で更新されてしまうことがありますので、参考に覚えておくと良いでしょう。

上記の場合などを含め、勤続年数の確認が必要、あるいは勤続年数が怪しい場合などには、審査する側が在籍確認をすることがあります。

収入資料(収入証明書)

源泉徴収票が基本ですが、新卒や転職などで勤続が短い場合は、毎月の給与明細を使う場合もあります。

ちなみに、所得証明書など役所発行の証明書ももちろん有効ですが、転職したなどがあるとそのまま使えない場合もありますし、審査が通らなかった場合も証明書の費用は自己負担になります。

資料について絶対にやってはいけないこと

カードローンの申込み金額が比較的に少額な場合など、上記した資料が不要なケースもあります。

その場合、Web申込み画面で自分が勤務先・年収などを入力することで完結します。

ただし、資料が必要でも、あるいは不要でも絶対にやってはいけないことがあります。

絶対にやってはいけないこと、それはウソをつくことです!

具体的にいうと、

  • 虚偽の申込みをしたら契約を破棄される
  • 資料を偽造したら犯罪に問われることもある

ということです。

虚偽の申込みをしたら契約を破棄される

申込書に記入する、Web申込み画面に入力するなどの方法に区別なく、もしも申込み内容にウソ・つまり虚偽があったことが発覚すると、例え審査が通ったあとでも契約を破棄されてしまいます。

もちろんそのとき借入中なら、すぐに全額返済を求められます。

確認資料が不要な申込みの場合であれば、申込んだ人の記入(入力)した自己申告の内容がウソだったということですので、もう言い逃れはできません。

資料を偽造したら犯罪に問われることもある

Web申込みの場合、確認資料を自分でアップロードしますが、この時に書類を偽造することは絶対にやってはいけません!

偽造とは年収や資格取得年月日を改ざんしたり、都合の悪い部分を削除したりすることです。

こうした偽造が発覚した場合、虚偽の申込みと同じく契約解除や返済を求められます。それだけならいいのですが、最悪の場合犯罪に問われる可能性もあります。

そこまでしてカードローンを申込む必要があるか、悩んだ場合はぜひ冷静に考えてください。自分のためとはいえ、犯罪者になってしまう危険性があるのですから。

この記事の執筆者情報

・加藤隆二/銀行員
地方銀行に30年間勤務する現役銀行員。FP技能士2級。融資渉外担当として事業資金調達の相談、個人住宅ローンやカードローンなど借入全般の相談、返済が困難な方からの相談にも対応。現在は融資契約書類の点検業務、不動産担保全般の書類点検などに従事。一人の銀行員として数多くのお客様と向き合い、お金にまつわるさまざまな相談に応えてきたことが自慢です。読者のために役に立つ文章を書いていきたいと思っています。