住信SBIネット銀行カードローンの審査の流れと審査基準

住信SBIネット銀行カードローンの申し込みで一番気になるポイントは「審査に通るか、通らないか」ではないでしょうか。
住信SBIネット銀行カードローンの審査は厳しいのでしょうか?また、その審査の流れや審査基準とは?
住信SBIネット銀行は実店舗や自前ATMを持たず、ネット上でのみ営業を行っているインターネット専業銀行です。しかし、その実態はすでに一般の銀行に負けないほどの業容を誇り、住宅ローンや目的別ローン、カードローン(キャッシング)、投資信託から外貨保険販売まで品揃えも引けをとりません。
この記事では、住信SBIネット銀行のカードローンに焦点を絞り、その審査の流れや審査基準、どのようにすれば審査に通りやすくなるかまで詳しく解説します。
住信SBIネット銀行カードローンの審査に不安がある方はぜひ参考にしてください。
住信SBIネット銀行カードローンの審査の流れ
住信SBIネット銀行カードローンでは審査結果に応じて「プレミアムコース」と「スタンダードコース」に分けられます。(*1)
※1.プレミアムコースは利用限度額が最大1,200万円、スタンダードコースが最大300万円となっています。
コース | 金利(年率) | 利用限度額 |
---|---|---|
プレミアムコース | 1.59%~7.99% | 10万円~1,200万円 |
スタンダードコース | 8.39%~14.79% | 10万円~300万円 |
申込方法や審査の流れはどちらも同じで、あくまで住信SBIネット銀行カードローンの審査結果によってコースが変わる方式を採用しています。
そのため、申込者が最初から希望のコースを選ぶことはできず仮審査の結果をメールで受けて初めて自分がどのコースとなったかをあとで知ることになります。
そこでこの章では、住信SBIネット銀行カードローンの審査の流れを2つの異なった条件に沿って解説します。
住信SBIネット銀行カードローンの審査基準が銀行から公表されていないため、銀行で申込者をどのようにコース分けしているか詳しいことは分かりません。
大まかには、以下のようにわけてコース運用していると考えています。
- プレミアムコースは「銀行からみた信用度・返済能力がかなり高い顧客」
- スタンダードコースが「スコアリングで銀行の足切りラインを超え、信用情で特に問題がなかった顧客」
住信SBIネット銀行カードローンの審査の流れは以下のとおりです。
- 住信SBIネット銀行公式サイトから申し込み
- 仮審査
- 属性スコアリング・信用情報の照会
- 仮審査結果の回答
- 本審査
- 在籍確認および提出書類などの最終チェック
- 契約完了
表示 | 状態 |
---|---|
ローン受付 | 申込みを住信SBIネット銀行で受付し、仮審査中の状態です。 |
審査終了 | 審査を通過しなかった、または申込みの途中で、お客さまより申込みの取下げがあり、手続きが中止された状態です。 |
審査中 | 審査申込みを住信SBIネット銀行で受付し、本審査中の状態です。 |
審査承認 | 本審査に通過し、住信SBIネット銀行にて契約が完了するまでの状態です。 |
住信SBIネット銀行カードローンの審査基準
住信SBIネット銀行カードローンの審査の流れが分かったところで、次はカードローンの審査基準についてです。
住信SBIネット銀行カードローンの審査基準って一体どのようなものでしょうか?また、メガバンクや地方銀行のカードローンと審査に違いはあるのでしょうか?
筆者は基本的な点で大きな違いはないと考えています。しかし、イレギュラーなケースが発生した場合には、やはり違いはあります。
その理由は、ネット銀行の場合は実店舗がないので、地銀や信用金庫の個人ローンのように店舗窓口を使った弾力的な対応が期待できないからです。
ネット銀行の審査は、カードローンに限らずどのローンでも最初からきちんと審査基準を満たしておかないと割と簡単に落ちてしまうと考えられます。また、それこそがネット銀行のローン審査の特徴だといえます。
住信SBIネット銀行カードローンの主な審査基準は以下の4つです。個々に詳しく解説します。
- 属性のスコアリング審査
- 信用情報の照会
- 在籍確認
- 住信SBIネット銀行および保証会社の審査
属性のスコアリング審査
住信SBIネット銀行カードローンの審査基準の1つ目は属性(スコアリング)です。
住信SBIネット銀行カードローンの審査でまず最初に行われる審査が属性のスコアリングです。
スコアリングとは、申込者の属性(年収や勤続年数など)をコンピュータが数値化していき、その合計スコアが住信SBIネット銀行が定めた基準値を超えた人をスコアリングの通過者とする審査方法です。
また、住信SBIネット銀行カードローンのスコアリングで面白い点は、査定項目の中に「信用情報を用いた返済能力の調査結果」を入れてスコア化している点です。これはしっかりと住信SBIネット銀行カードローン公式サイトにも明記されています。
筆者も元銀行員なのでスコアリングの経験はありますが、知る範囲ではこのように信用情報までを点数化してスコアリング判定したことはありません。
あくまで信用情報のチェックは独立した別の審査手続きとして行っていました。このあたりが同じ銀行でも効率化重視のネット銀行らしい特徴かなと感心しています。
いずれにしても、すべての申込者は住信SBIネット銀行カードローンの審査基準の1つである属性のスコアリングを通過することが最初のステップとなります。
信用情報に基づく審査
住信SBIネット銀行カードローンの審査基準の2つ目は個人の信用情報です。
住信SBIネット銀行カードローンでは、申込者の属性がスコアリングされることはすでに述べましたが、スコアリングの算定基準は住信SBIネット銀行から公表されていないので詳しいことまではわかりません。
そこで住信SBIネット銀行カードローンではどのような項目が信用情報機関に登録されていたら審査でマイナスの要因となるのかを解説します。
異動情報の登録
異動情報とは、金融事故情報(別名ブラック情報)とよばれる情報を差します。
これらが信用情報機関に登録されていると、スコアリングの良し悪しに関係なく確実に住信SBIネット銀行カードローンの審査で落ちてしまいます。
項目としては61日以上または3ヵ月以上の返済滞納、債務整理、代位弁済、強制解約などが該当します。
複数回の返済遅延
返済遅延とは、ローンの返済において、毎月の返済日から遅れて返済する行為をいいます。
住信SBIネット銀行カードローンの審査では、返済遅延に関しての取り扱いがかなりシビアです。
通常は累計2~3回の返済遅延があれば簡単に審査に落ちると考えてください。
他社借入件数・残高が過大
他社借入の件数、残高とそれぞれ審査をしますが、目安としては借入件数で3社以上、借入残高では年収の4割を超えていたら審査通過が厳しくなります。
住信SBIネット銀行カードローンへの申込前に、できるだけ他社の債務を減らしておくことをおすすめします。
勤務先への在籍確認
住信SBIネット銀行カードローンの審査基準の3番目は在籍確認です。
在籍確認とは、カードローン会社が申込者の働いている勤務先に電話をかけて、本人の在籍事実を確かめるための手続きです。
その目的は、カードローンの返済財源となる収入の発生元を確認することです。通常は審査の最終段階で在籍確認が実施されます。これは住信SBIネット銀行カードローンの審査でも同じです。
電話をかけるルールは以下のとおりです。
- 勤務先に電話をかけるのは保証会社の審査担当者
- 銀行の電話番号は通知設定で、基本は担当者の個人名
- 銀行名で勤務先に電話をかけてほしいときは対応してくれるので、事前に銀行にその旨を伝えておく必要がある
住信SBIネット銀行カードローンの審査で在籍確認は省くことができない重要な手続きです。
そのため在籍確認が終わるまでは住信SBIネット銀行カードローンのローンカード(カードローン機能付きキャッシュカード)は発行されないし、最終までに在籍確認がとれないと審査で落とされます。
住信SBIネット銀行および保証会社の審査
住信SBIネット銀行カードローンの審査基準の4番目は、銀行および保証会社の各々で行われる審査をパスすることです。
住信SBIネット銀行カードローンの審査は主に保証会社が行います。一方、住信SBIネット銀行でも預金保険機構経由で警察庁のデータベースにアクセスして、申込者が反社会的集団の関係者でないかを調査しています。
ちなみに住信SBIネット銀行カードローンの保証会社は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社、住信SBIネット銀カード株式会社の2社です。
住信SBIネット銀行はカードローンの申込みを受けると、適宜どちらかの保証会社に審査を依頼することになります。
ちなみにこの2社の銀行に対する位置づけを説明すると、住信SBIネット銀カード株式会社は住信SBIネット銀行の子会社、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は銀行の関連会社となります。
また、審査の厳しさからいえば、住信SBIネット銀カードがSMBCコンシューマーファイナンスより厳しめに審査すると考えています。
そのため、主に住信SBIネット銀行カードローンのプレミアムコースが適切な申込者は住信SBIネット銀カードで審査され、スタンダードコース対象の申込者はSMBCコンシューマーファイナンスで審査される可能性が高いです。
これはあくまで筆者の私見なので断定するつもりもありませんが、しかし、1枚のカードローンに保証会社が2社も付いている意味は、それだけいろいろな属性を持つ個人を自行のカードローンユーザーとして取り込みたい住信SBIネット銀行の販売姿勢でもあります。
仮にひとつの保証会社で審査が通らなくても、他の保証会社の審査に通りさえすれば住信SBIネット銀行カードローンは借りられて利用できることになります。
住信SBIネット銀行カードローンではどうして保証会社が2社もあるのか、審査態勢も含めてその意味を申込者はきちんと理解しておいてほしいと思います。
住信SBIネット銀行カードローンの審査時間
住信SBIネット銀行カードローンの審査にかかる時間は以下のとおりです。
- 仮審査通過後、本審査まで数日程度かかる
- 口座ありでも、翌営業日以降となる
住信SBIネット銀行カードローンの審査に落ちる要因
住信SBIネット銀行カードローンの審査に落ちる要因や通らない理由はさまざまです。
その中でも特に住信SBIネット銀行カードローンの審査に落ちる6つの要因について詳しく解説します。
属性の評価が低い
住信SBIネット銀行カードローンの仮審査ではスコアリングを行いますが、そのスコアが銀行の設定した最低ラインのスコアを下回っていると次の審査に進めず審査落ちします。
ただし、どの属性にどれだけ評価配点を振るかは金融機関によって違うので、ただ年収額が大きいとかの理由だけで高スコアが取れてスコアリング審査が通るわけではありません。
逆に言えば、収入が低くても他の属性評価が総じて高ければ総合スコアでスコアリングを通ることは可能です。
信用情報に問題があった
信用情報に何かしらの問題があった場合、住信SBIネット銀行カードローンの審査で落ちる可能性が高くなります。
住信SBIネット銀行カードローンの仮審査では属性のスコアリングが実施されますが、いくらスコアリングの評価が良かったとしても、信用情報に問題があれば本審査へと進むことができません。
例えば住信SBIネット銀行が信用情報を照会したときに、61日以上の長期滞納や債務整理(自己破産や個人再生など)といった事故情報が登録されていると、住信SBIネット銀行カードローンの審査には通過できないと考えてください。
業界では金融事故情報のことを正式名称で「異動」とよびますが、これはいわゆるブラックリストのことであり、銀行はおろか消費者金融が最も嫌っている属性ですので、信用情報がブラックの人はすべての金融機関および貸金業者からの借り入れは困難だといえます。
住信SBIネット銀行カードローンの審査に通るためには、個人の信用情報に傷をつけないように日頃からローンやクレジットカードの返済に遅れることがないように注意しましょう。
他社借入が過大
銀行に他社借入が過大と判定されてしまうと、住信SBIネット銀行カードローンの審査で落ちやすくなります。
逆に言えば、債務が少なければ少ないほど住信SBIネット銀行カードローンの審査では有利です。安全圏の目安は以下のとおりです。
- 他社借入件数は2社以内であること
- 他社借入残高は年収の25%~30%程度まで
他社契約件数が多いなら、利用していないカードローンは解約するとか、借入残高の少ないものを別の資金で返済するか、あるいはひとつにまとめるなどして契約数を減らすのがベストです。
借入残高が大きいなら、すぐに住信SBIネット銀行カードローンを申し込まずに、元金返済が進んで上記の目安まで借入元本が減るまでタイミングを待つ、などの方法を検討しましょう。
在籍確認が取れない
住信SBIネット銀行カードローンの本審査では最終段階で在籍確認を取ることを明言しています。
在籍確認が何らかの理由で最後まで取れないと、住信SBIネット銀行カードローンで審査落ちの可能性があります。
在籍確認が取れない理由は勤務先の対応も含めていろいろありますが、申込者側でも注意しなければならない点もあります。
例えば申し込みフォームを粗雑に入力して勤務先の電話番号を間違えているケースです。これだと銀行がいくら勤務先に電話をかけても、そもそも登録先が間違っているのでつながりません。
在籍確認で担当者がどれくらいマメに対応してくれるかにもよりますが、担当者が忙しい場合にはそのままカードローンの審査を止めてしまう可能性もあります。
住信SBIネット銀行カードローンの申込者は、申し込みフォームの入力ミスを防ぐだけでなく、事前に勤務先で根回しをしておくなど、いろいろな方面に気を配って在籍確認が無事に完了できるように協力してください。
短期間に複数のカードローンを申し込んだ
短期間に複数他社へ申し込みを繰り返していると、住信SBIネット銀行カードローンの審査に落ちやすくなります。
カードローンの申し込みに関する情報は、信用情報機関に登録された日から6ヵ月間は記録が残るため、例えば1ヵ月間に集中して3社以上申込みを繰り返していると、銀行に「資金繰りの悪い貸付リスクの高い人物」と見なされる恐れがあります。
一定期間、間を空けて申し込みすれば、このようなリスクも軽減できます。節度ある申し込みを心がけましょう。
住信SBIネット銀行との取り引きでトラブルがあった
住信SBIネット銀行カードローンの審査に通らない原因として、過去に住信SBIネット銀行または保証会社との取り引きでトラブルを起こしていた可能性があります。
信用情報機関に登録されている信用情報には保有期間が設定されており、一定期間が経過すると信用情報が削除される決まりとなっています。
しかし、カードローン会社が保有する取引関連のデータは、保有期間が設定されている信用情報とは異なり時効など存在しません。
事故やトラブルの記録をデータに残しておくことで、仮に同一人物からローンの申し込みがあったとしても、社内のデータと照合すればすぐに社内ブラックだとわかるので審査の段階で却下することができます。
住信SBIネット銀行としても、そのような顧客とは二度と取り引きをしたくないはずです。
住信SBIネット銀行カードローンの審査前に、過去に住信SBIネット銀行もしくは保証会社との取り引きで何かトラブルを起こさなかったか思い出してみましょう。
住信SBIネット銀行カードローンの審査に通るコツ
住信SBIネット銀行カードローンの審査を通るために、落ちる理由・原因への対策以外にも2点だけ申込者には心がけてもらいたいことがあります。
住信SBIネット銀行の利用実績を積んでおく
申し込みをする前に、住信SBIネット銀行の預金や保険、投資などのサービスを利用してあらかじめ実績を積んでおくと住信SBIネット銀行カードローンの審査に有利です。
例えば住信SBIネット銀行カードローンの申込前に以下の各取引があれば、それぞれまたは組み合わせで金利の引き下げを受けられます(標準金利より最大0.6%の引き下げ)。
- SBI証券口座保有登録済
- 住信SBIネット銀行住宅ローン
- ミライノカード(JCB)保有で引落口座設定
これは必ずしも住信SBIネット銀行がカードローンの審査で既取引先を未取引先より優遇する証拠とはなりませんが、少なくても既存の取引があれば審査が有利となる可能性を示しています。
申し込みフォームは正確に事実のみ入力
住信SBIネット銀行カードローンの審査に通るコツ。2点目に心がけてもらいたいのは、申し込みフォームを正確に入力し事実を申告することです。どんなに軽い程度のものであれ絶対に嘘をつくことは控えましよう。
カードローンの申し込みは自己申告が原則です。一定の限度額を超えない限りは収入証明書類も出す必要がありません。
そのため、収入金額の水増しや、無職なのに元勤務先を申告、職場での勤続年数を大幅に増やす、などの大胆な嘘をつく人も出てくる可能性があります。
しかし、銀行や保証会社もプロなので審査できちんと裏付けを取ってきますし、嘘がバレればその場で「信用性ゼロ」と判断されて審査に落ちてしまいます。
住信SBIネット銀行カードローンの審査では自らの信用を落とす種をまかないように申告内容はくれぐれも事実のみを入力してください。
まとめ
住信SBIネット銀行カードローンの審査に関し、その審査の流れと審査基準を詳しく解説してきました。
住信SBIネット銀行カードローンは人気も高く、ネットユーザーなら1枚は持ってぜひ利用したい銀行カードローンです。
ただし、ネット銀行ならではの金利のため、他行に比べて審査基準は高いので、十分に準備してから申し込みしないと審査に落ちてしまいます。
この記事を参考にして、一人でも多くの方が住信SBIネット銀行カードローンの審査に通ることを願っています。