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PayPay銀行カードローンのメリット・デメリットをFPが解説

PayPay銀行カードローンのメリット・デメリットをFPが解説

日本初のインターネット専業銀行であるPayPay銀行のカードローンは、借入限度額が最大1,000万円までのゆとりの限度額が魅力です。

また、PayPay銀行カードローンは、銀行のカードローンでは珍しい無利息サービスを実施しています。

申し込みにはPayPay銀行の口座が必要ですが、口座を持っていない場合はカードローンの申し込みと同時に口座を開設することも可能です。

初めての申込みであれば、1回限りではありますが翌営業日に他金融機関へ振込してくれる便利なサービスも行っています。

ヤフオクやFXの取引をされている方には知名度が高いネット銀行ではありますが、実店舗は一店舗しかなく、CMも見かけないため「PayPay銀行」の名前すら知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、PayPay銀行カードローンのメリット・デメリット、カードローンの商品概要について解説します。

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PayPay銀行カードローン

PayPay銀行カードローンのスペックは以下のとおりです。

PayPay銀行カードローンの商品詳細
カードローン商品概要
商品名PayPay銀行カードローン
資金の使い道自由(事業性資金は除く)
対象年齢20歳以上70歳未満の方
申込条件(1)仕事をしていて安定した収入のある方
(2)PayPay銀行の普通預金口座を持っている個人
(3)一定の審査基準を満たし、保証会社の保証を受けられる方
※法人・営業性個人口座ではローンを利用することはできません。
金利年1.59%~18.0%
※変動金利、金利情勢により変更となる場合もあります。
借入限度額1万円~1,000万円
審査時間
即日融資
無利息期間初めての借入れから30日間
遅延利率年20.0%
契約期間3年(自動更新)
返済方式(1)残高スライド元利定額返済方式(A)
(2)残高スライド元利定額返済方式(B)
毎月の返済額3,000円(最終借入残高10万円以下の場合)
返済日毎月1~28日、末日で自由に設定できる
収入証明書収入証明書の提出をお願いする場合があります
担保・保証人不要
保証会社SMBCコンシューマーファイナンス
手数料・会員費不要

PayPay銀行カードローンのメリット

PayPay銀行カードローンのメリットをご紹介します。

最大のメリットは30日間無利息

PayPay銀行カードローンでは、はじめての申込者に限り初回特典として初回借入日から30日間の利息は無料です。

大手の銀行カードローンの中で無利息サービスを提供しているのはPayPay銀行カードローンだけです。

無利息サービスの多くは契約日の翌日から開始することが多く、そのため契約後すぐに借入れしないと無利息期間が短くなってしまいます。

  • 初回借入日から30日間無利息の場合→契約日から15日後に借入れするとその日から30日間無利息
  • 契約日の翌日から30日間無利息の場合→契約日から15日後に借入れすると残りの無利息期間は15日

PayPay銀行カードローンなら、すぐに利用しなくても初回借入日から30日間無利息になるので「もしもの時の為に持っておこう」という方でも損しません。

なお、約定返済を延滞してしまうと無利息がキャンセルされる可能性もあるので気をつけてください。

PayPay銀行口座なしでもカード到着前に振込融資が可能

PayPay銀行カードローンはPayPay銀行口座がないと申込みできませんが、口座を同時に開設すると借入できるまでには5日~7日かかってしまいます。

しかし、「PayPay銀行のキャッシュカードが届く前にお金を借りたい」という方は、初回特典として「初回借入の振込」ができます。

これは、初めての利用の方に限り、電話一本で最短翌営業日までに他金融機関に振込キャッシングしてくれるというもので、振込手数料はPayPay銀行負担の0円です。

電話するときに用意するもの

  • 振込先の金融機関名
  • 支店名
  • 預金科目
  • 口座番号

利用条件

  • 本人確認書類を「書類送信アプリ」で送信する
  • キャッシュカードを受取る前の初回借入れ1回限り振込額50万まで
  • 振込先口座は本人名義に限る

平日15時までに普通預金口座とPayPay銀行カードローンの申し込み、本人確認資料をアプリで送信すると有効となります。

ただし、2回目以降の振込はPayPay銀行口座しか受け付けていません。

専業主婦でも借りられる

自身に収入がない専業主婦は総量規制の関係で基本的にはお金を借りられませんが、銀行カードローンであれば配偶者の収入が考慮されるので借入れできるところは複数存在します。PayPay銀行カードローンもその内のひとつに数えられます。

配偶者の同意書、配偶者の収入を確認できる書類、婚姻関係証明書などは一切不要です。ただし、専業主婦からの申込みがあると、配偶者の勤務先へ在籍確認が行われるのでバレる可能性はあります。そのため配偶者の同意は事前にとっておいたほうがいいでしょう。

対象者は「配偶者に安定した収入がある女性」であるため、専業主夫(男性)は申込みができません。

PayPay銀行カードローンのデメリット

PayPay銀行カードローンのデメリットです。

PayPay銀行の口座が必要

PayPay銀行カードローンを申し込みする際に、PayPay銀行口座を持っていることが必須条件となります。

PayPay銀行の口座を持っていればPayPay銀行カードローンの申し込みはスムーズに進められますが、口座を持っていない場合には口座開設まで同時に行わなければいけません。

口座開設不要の銀行カードローンはほかにもあるので、口座開設がネックの方は別のカードローンを検討したほうがいいかもしれませんね。

銀行カードローンなのに金利が高い

PayPay銀行カードローンの金利は年1.59%~18.0%です。

PayPay銀行カードローンの最高金利は銀行の中でもかなり高めの設定です。

銀行カードローンの最高金利は平均でおよそ14.6%前後なので、PayPay銀行カードローンの最高金利年18.0%は消費者金融のキャッシングとあまり大差ありません。

銀行カードローンを選ぶ理由が「低金利だから」という方には、PayPay銀行カードローンの金利条件は少し物足りなく感じるでしょう。

ただし、一般的には金利が高いほど審査の難易度は逆に低くなる傾向にあるので「消費者金よりは銀行カードローンを借りたい」など、銀行ならではの安心感を求めている方にはおすすめです。

PayPay銀行カードローンに向いている人

PayPay銀行カードローンに向いているのは下記に該当する方です。

  • PayPay銀行の口座を持っている方
  • 高額融資を希望している
  • ネットバンクの口座を持ちたい&カードローン利用にも興味がある
  • 他社に借入れがある
  • 無利息期間内に完済できる

無利息サービスのメリットを生かし「30日以内に返済する」、限度額500万円~1,000万円の「まとまった資金が必要」という方に、PayPay銀行カードローンはピッタリのカードローンだといえます。

PayPay銀行カードローンの金利と限度額を他社と比較

PayPay銀行カードローンの金利と限度額を、他社のカードローンと比較してみました。

PayPay銀行カードローンの比較表
カードローン金利(年率)ご利用限度額
銀行PayPay銀行カードローン2.5%~18.0%10万円~1,000万円
楽天銀行スーパーローン年1.9%~14.5%10万円~800万円
みずほ銀行カードローン2.0%~14.0%10万円~800万円
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」1.4%~14.6%10万円~800万円
三井住友銀行カードローン4.0%~14.5%10万円~800万円
りそな銀行カードローン
「りそなプレミアムカードローン」
3.5%~12.475%30万円~800万円
auじぶん銀行カードローン「じぶんローン」通常:年1.48%~17.5%
<au限定割>
誰でもコース:年1.38%~17.4%
借り換えコース:年0.98%~12.5%
通常:10万円~800万円
<au限定割>
誰でもコース:10万円~800万円
借り換えコース:100万円~800万円
住信SBIネット銀行カードローン1.59%~14.79%10万円~1,200万円
オリックス銀行カードローン1.7%〜14.8%最高800万円
消費者金融プロミス4.5%~17.8%1万円~500万円
アコム3.0%~18.0%1万円~800万円
SMBCモビット3.0%~18.0%1万円~800万円
アイフル3.0%~18.0%最大800万円
レイク4.5%~18.0%1万円~500万円

PayPay銀行カードローンを借りられる人

PayPay銀行カードローンを借りられるのは、以下の各種条件(審査基準)を満たすことができた人です。

申込条件を満たしている

対象年齢や安定した収入という基準を満たし、すでに申込時にPayPay銀行の口座を持っているか、または口座申込みに同意した人ならPayPay銀行カードローンを借りられます。

ここでの注目点は2点あります。ひとつは申込時の年齢。特に上限年齢は満70歳未満とかなり高齢に設定されており、一般的な銀行カードローンが最長でも満65歳前後であることと比べてもかなり弾力的です。

ただし、年金受給者は注意が必要です。収入の条件には「お仕事をされていて」という一言がついており、年金だけが唯一の収入の受給者では対象外で、必ず年金以外に働いて別収入のあることがPayPay銀行カードローンでは必要です。

注目の第2点は「安定した収入」という基準です。PayPay銀行の条件では、収入で金額による条件を設けておらず、単純に「安定した収入」となっているので、審査のポイントが収入の大小でなく「収入と返済のバランス」であることがわかります。

つまり、PayPay銀行カードローンの申込時にインターネットでまずは返済シミュレーションを行い、収入と返済のバランスの取れた限度額を算出して申込みすれば、ちゃんと働いていて安定した収入があれば誰でも審査に通る可能性があります。

これはPayPay銀行カードローン申込者の中でも特に収入の低いパート・アルバイトや派遣社員の人にはうれしい対応ですね。

保証会社の保証を受けられる

PayPay銀行カードローンでは保証会社の保証を受けられることがカードローンを借りられる条件となっています。

また、PayPay銀行カードローンの保証会社はプロミスのブランドで有名なSMBCコンシューマーファイナンス(株)です。

プロミスは消費者金融としても単独で多くの顧客を持ち、さらに多くの銀行カードローンの保証会社にもなっているので個人向けカードローン分野に豊富な審査実績とノウハウを持っています。

多くの顧客を抱えているということはすなわち幅広い属性を持つ顧客に対応できるということなので、たとえ申込者の属性評価が多少低くても審査に通すためにさまざまな角度から真剣に審査をしてくれるということを意味します。これは自分の属性に自信のない申込者にも一定の安心感を与えてくれますね。

ただPayPay銀行カードローンはあくまで銀行カードローンなので、いくら審査をするのがSMBCコンシューマーファイナンスでも、消費者金融のプロミス基準で審査してくれるのではありません。

あくまで保証会社としての立場から、銀行基準で審査されますのでその点は理解しておいてください。

確実に在籍確認が取れる

在籍確認とは、銀行から申込者の勤務先に電話をかけて本人の働いている事実を確認する手続きのことです。在籍確認はどの銀行カードローンでも最も重要な審査項目と位置付けられています。

ではPayPay銀行では在籍確認はどうなっているのでしょうか?その答えはPayPay銀行公式サイトに書かれています。

Q ローンの申し込みをした場合、勤務先や携帯電話に電話がかかってきますか。
A ローンをお申し込みいただきますと、当社へお届けのご勤務先に在籍されているかを確認するため、お電話をさせていただきます。そのほかにも、ご提出書類の内容をご確認させていただく場合やご融資の内容をご説明させていただくために、お届けいただいたご勤務先や携帯電話にもご連絡する場合がございます。
ご本人さま以外が電話に出た場合でも、ローンに関するお電話であることは、わからないよう配慮いたします。また、お客さまのお申込情報をお伝えすることはございません。
よくある質問|カードローン|PayPay銀行

ここにはカードローンを申込みしたら「在籍確認はある」とはっきり書かれていますね。

そのため、カードローンを申し込みしたら銀行が確実に在籍確認を取れるように申込者も協力してできる限り対策しておく必要があります。

例えば派遣社員の場合、まず電話は派遣元にかけられますが、本人は派遣先で働いている場合も多く直接電話に出られません。

そこで派遣元に電話がかかってきたら、「その派遣社員は派遣元に在籍している」ことが確実に銀行に伝わるよう、事前に派遣元の従業員に根回しをしておく必要があります。

また、PayPay銀行では書類による対応もないのでその点も理解しておいてください。

さらに「提出書類の内容確認や融資の内容を説明するため、届けた勤務先や携帯電話にPayPay銀行から電話する場合がある」と書かれているので、電話がかかってきたら優先的に出るよう徹底してください。

銀行からどうしても連絡が取れない人は審査に落ちる可能性も示されているので、かかってきた電話を無視するとか、電話に出ず後でもフォローの電話を入れず放置していたら審査落ちするかもしれません。

個人の信用情報に問題がない

PayPay銀行カードローンで在籍確認とともに審査で重要視されているのが信用情報です。

カードローンの審査では、PayPay銀行と保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)が加盟している信用情報機関に本人の信用情報を照会します。

その信用情報に以下のような登録があった場合、PayPay銀行カードローンの審査に通らない可能性が高いです。

  • 3ヵ月以上の長期延滞、自己破産などの債務整理、代位弁済情報など
  • 返済遅延、短期間に複数のカードローンへの申し込みなど

配偶者に安定した収入のある専業主婦

PayPay銀行カードローンでは、もうひとつ申込者に嬉しい対応があります。それは専業主婦でも借りられる点です。

消費者金融のみならず、ほとんどの銀行カードローンが収入のない専業主婦に申込みの門戸を閉ざしている現在、これは特筆事項です。

ただし、条件があり、申込みには専業主婦の配偶者に安定した収入があることが必要で、さらに在籍確認で銀行から配偶者の勤務先に電話がかけられるので、その旨、専業主婦から配偶者に了解を得ておく必要があります。

ただし、この要件以外の対応は不要であり、例えば夫婦の関係を示す婚姻関係証明書の書類を準備する必要ありません。

また、この対応はPayPay銀行の場合、専業主婦のみで専業主夫は適用外なので気をつけてください。

PayPay銀行カードローンの金利と限度額

PayPay銀行カードローンの金利は限度額によって決まります。

PayPay銀行カードローン金利と限度額
利用限度額金利(年率)
100万円未満18.0%
100万円以上150万円未満15.0%
150万円以上200万円未満12.0%
200万円以上250万円未満10.0%
250万円以上300万円未満8.0%
300万円以上400万円未満6.5%
400万円以上500万円未満6.0%
500万円以上600万円未満5.5%
600万円以上700万円未満5.0%
700万円以上800万円未満4.0%
800万円以上900万円未満3.5%
900万円以上1,000万円未満3.0%
1,000万円1.59%

PayPay銀行カードローンを最短で借りる方法

PayPay銀行カードローンの申込みはインターネットから行ってください。

PayPay銀行の口座ありなしでカードローンの申し込み手順が違うので、一度おさらいしておきましょう。

PayPay銀行口座あり

PayPay銀行の口座あり方の流れです。

  1. PayPay銀行公式サイトへアクセス
  2. 申し込み
  3. 本人確認書類の提出
  4. 審査(勤務先への在籍確認)
  5. 審査結果はメールで通知
  6. 手続完了メール到着後、借り入れスタート

PayPay銀行カードローン公式サイトの「口座をお持ちの方はコチラ」ボタンをクリックしてログインしてください。

ログイン後の画面からPayPay銀行カードローンのお申し込みができます。

提出できる本人確認書類の種類は、口座開設時に利用可能な本人確認資料と同じです。

本人確認書類はスマートフォンやパソコンから簡単に提出が可能です。収入証明書の提出が必要になった場合でも、同じく画像アップロードにて提出することができます。

即日融資が希望でも、収入証明書の要否、審査状況、勤務先への電話状況により、融資が翌日以降になってしまうこともあります。

次に、登録のメールアドレスに審査結果とあわせて利用限度額の連絡が届きます。

PayPay銀行から手続き完了メールが送られてきたら、確認後すぐに借り入れができるようになります。

PayPay銀行口座なし

PayPay銀行の口座を持っていない方は申し込みと同時に口座開設を行います。

  1. PayPay銀行公式サイトへアクセス
  2. 申込み+口座開設(書類送信アプリダウンロード)
  3. 本人確認書類の提出
  4. 審査(審査結果はメール)
  5. 初期設定
  6. 借り入れ

申し込みにはPayPay銀行の口座が必要なので同時申込みを行います。

PayPay銀行公式サイトへアクセスして、口座開設とカードローンの申込手続きを行います。

本人確認書類は「書類送信アプリ」を使って、本人確認書類を撮影すれば、簡単に送信できます。なお、書類送信アプリで撮影できる書類は運転免許証と健康保険証のみです。

審査結果の連絡日から3日後にPayPay銀行から口座開設申込書類が発送されます。これならPayPay銀行カードローンの申し込みのための口座開設だったとしても、審査で否決された場合は口座開設をキャンセルできます。

審査結果はメールで届きます。PayPay銀行の手続き完了後にもう一度メールが届くので、キャッシュカードとトークン(確認書類送信後5~7日程度)が届いたら初期設定をしてください。設定が完了すればログインして利用開始できます。

PayPay銀行口座を持っていない場合は、口座開設の手続きとキャッシュカードの郵送があるので利用開始までに約1週間は見ておいたほうがいいでしょう。

NextPayPay銀行カードローンの審査の流れと審査基準

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知って得するお金の情報サイト「知っ得!カードローン」の運営者です。キャッシング専門ライターとして活動を始めてから、今年で6年目になります。貸金業務取扱主任者資格、ファイナンシャル・プランニング技能検定2級(FP)、日商簿記検定2級に合格。生活困窮者や自己破産者を救いたい一心で記事を書いています。