カードローンの申し込みで他社借入の嘘は審査でバレる?

カードローンの申し込みで他社借入額についての嘘をつくと審査のときに確実にバレてしまいます。
銀行や消費者金融は多種多様な情報源を持っています。お金を貸す立場としては、他社借入額は最も調査が必要な部分ですので、いろいろな手法で調べ上げます。
カードローンの審査ではいろいろな嘘があるものです。中でも「他社借入の嘘」が最も多くワースト1位となっています。
誰でも借金のことは言いたくないものですが、どうせバレてしまうのですから嘘はいけません!
この記事では、カードローンの他社借入で嘘をつかれたときに銀行員はどうやって見抜くのか?について、銀行員の筆者がわかりやすく解説します。これは審査の極秘事項ですが、今回は特別にほんの一部だけお話します。
他社借入の嘘はカードローンの審査でバレる?
カードローンの申し込みの際に、申請者が他社借入について嘘をついたら、銀行は簡単に見抜くことができます。
銀行が他社借入に関する嘘を調べる方法は次のとおりです。
信用情報で他社借入の嘘がバレる
信用情報を調べると「借入金額」「返済回数」から、「借入の残額」までわかります。
カードローンなら「極度」や「利用残高」の情報も登録されています。そのほかにも、信用情報にはいろいろな情報が記録されています。
金融のプロが見れば、その人の借金はほとんどわかるので、カードローン申込みの『他社借入』の内容と一致していなければ嘘がバレます。
ただし、いわゆる闇金(やみきん)の情報まではわかりません。信用情報機関にも加盟しておらず、適法に存在しているわけではありませんから、まさに「闇金」です。
口座の履歴で他社借入の嘘がバレる
これは銀行だけが可能な調査方法なのですが、銀行口座にローン会社から振込があれば、借金したことを推測できます。
銀行は口座履歴の膨大なデータを保有しており、こうした動きがあると、「高金利業者からの借入利用あり」とか「他社カードローン利用あり」と顧客データに登録され、銀行や系列会社のカードローン審査ですぐわかるようになっています。
また、他社カードローンの返済用口座に指定すると、口座指定用紙が銀行に届きます。
返済金引き落としの履歴も残るため、借金の額や、毎月返済額もバレてしまいます。
ATM返済で他社借入の嘘がバレる
借金の返済金をATMで振込すると銀行ではわかります。
ATMで「いつ・誰が・どこに・いくら振り込んだか?」のデータが記録されているためです。
その他、ひと昔前に多かったパターンですが、自宅に抵当権設定(担保設定)されてしまう場合もあります。これは、不動産登記簿(全部事項証明書)を閲覧すればわかります。
数百万円という多額のカードローンを貸し付ける際には、必ず自宅の不動産登記簿を閲覧するものです。上記のように、金融会社の担保設定があれば、まず間違いなく借金があると判断されます。
担保設定も、住宅ローンのものなら問題ないでしょうが、よくある住宅ローンと抱き合わせで販売されるカードローンの場合、カードローン用に担保設定されることがあります。
こちらも審査にマイナス影響しますので注意が必要です。(不正融資で問題になったスルガ銀行で、よく使われた販売方法です)
他社借入の嘘は金貸しが一番気にしている
銀行や消費者金融は金貸しですから、他社借入は最重要事項です。
カードローンを申し込んだ人が、全部でいくら借金をしているのか?その全容をつかめない限りお金は貸しません。嘘をついて借金を隠すのは、一番やってはいけないことです!
隠してもムダ、全部バレてしまうことは説明したとおりです。だからカードローン申込みでは、他社借入は正直ベースで申告しましょう。
もしも、どこでいくら借りているか自分自身で把握できていないなら、お金を借りるのはムリと考えてください。自己管理もできないような人に銀行はお金を貸しません。
カードローンを申込む前に、まずは自分の借金(他社借入)を把握しておきましょう。