カードローンの申し込みは途中キャンセルできる?
カードローンの申し込みが完了したあとに、「お金を用意できたからカードローンの申し込みをキャンセルしたい」とか、「2社同時に申し込んだから、どちらか片方を取り消したい」となることがあります。
お金に困ったときは、焦りからか同時に複数のカードローンに申し込みをされる方は多いようですが、カードローンは1枚あればいいので、どちらか一方のカードローンは途中で申し込みをキャンセルすることになります。
この記事では、カードローンの申し込みを途中でキャンセルする方法について解説します。
カードローンの申し込みを取り消したりキャンセルしたりすると、罰金やペナルティーは発生するのでしょうか?
カードローンの申し込みを途中でやめたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
カードローンの申し込みは途中でもキャンセルできる?
カードローンの申し込みをキャンセルしたいときに、途中で申し込みをやめることはできるのでしょうか?
結論からいえば、カードローンの申し込みは途中でキャンセルすることも可能です。
カードローンの申し込みを途中でキャンセルしたい場合には、申し込みを取り消すタイミングが非常に重要です。
以下は、カードローンの申し込みから契約が完了するまでのおおまかな流れです。
- カードローンの申し込み
- 仮審査
- 本審査
- カード発行
- 契約完了
カードローンの申し込みをキャンセルできるタイミングは、カードローン会社によって異なりますが、ほとんどの場合、カード発行の手続きがおこなわれるとキャンセルできないことがほとんどです。
カードローン専用のカードが発行されてしまうと、途中でキャンセルすることは難しくなります。
審査前ならカードローンをキャンセルできる
カードローン会社によって対応は異なりますが、カードが発行される前であればカードローンの申し込みをキャンセルすることは可能です。
厳密にいえば、カードローンの審査が始まる前であれば申し込みを取り消すことができます。そのときに気をつけたいことは「どのタイミングで審査が開始するのか?」です。
とくに消費者金融は銀行カードローンに比べて審査が早いため、タイミングを逃すとキャンセルできない可能性もあるので注意しましょう。
カードローン | 審査時間 | 融資スピード | |
---|---|---|---|
消費者金融 | アイフル | 最短30分 | 最短1時間 |
アコム | 最短30分 | 最短1時間 | |
プロミス | 最短30分 | 最短1時間 | |
SMBCモビット | 10秒簡易審査 | 最短即日 | |
レイクALSA | 最短即日 | Webで最短60分融資も可能 | |
J.Score(ジェイスコア) | 仮審査最短30秒 | 最短即日 | |
銀行 | みずほ銀行カードローン | – | – |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | – | – | |
三井住友銀行カードローン | – | – | |
りそな銀行カードローン「りそなプレミアムカードローン」 | – | – | |
楽天銀行カードローン「スーパーローン」 | 最短翌日 | 最短翌日 | |
住信SBIネット銀行カードローン | – | – | |
オリックス銀行カードローン | – | – | |
auじぶん銀行カードローン「じぶんローン」 | – | – | |
PayPay銀行カードローン | – | – | |
ソニー銀行カードローン | – | – | |
イオン銀行カードローン | – | – | |
セブン銀行カードローン | – | – |
※申し込みの曜日や時間帯によっては、翌日以降の取り扱いとなる場合があります。
ご覧いただいたとおり、大手消費者金融のほとんどは即日審査や即日融資に対応しています。
申し込みの時間帯が遅いと審査の都合上、翌日の対応となりますが、それでも最短1日〜2日程度で融資が実行されることがほとんどです。
銀行カードローンのなかには口座がないと申し込みができない商品もあり、口座を開設するまでの時間を含めると数週間はかかる見込みです。消費者金融に比べると融資までは遅いですが、審査は保証会社がおこなうケースが多いので比較的スピーディーです。
審査が開始するとカードローンの申し込みをキャンセルすることが難しくなります。そう考えると、すぐに電話をかけてカードローンの申し込みを取り消さなければいけません。
カードローンは、急いでお金を借りたい方にとって便利な一方、審査が開始されるまでのスピードが早いので、途中で申し込みをキャンセルすることが難しいというのが現状です。
しかし、諦めるよりもまずは行動です!カードローン会社によっては、カードが発行される前であれば申し込みをキャンセルできるところもあります。
どうしても途中でカードローンの申し込みをやめたい方は、今すぐ電話をかけて申し込みがキャンセルできるかどうかを相談をしてみてください。
ローンカードが発行されるとキャンセルできない
ローンカードが発行されると申し込みはキャンセルできません。そのため、どうしてもカードがいらない場合には、キャンセルではなく解約となります。
しかし、すぐにカードローンを解約するのはやめておいたほうがよいかもしれません。なぜなら、カードローン会社からすると、冷やかしかな?と思われるからです。
最近では、ポイントや商品券などを貰うためだけにカードローンを申し込み、すぐに解約する人も多いようです。
カードローンを利用しないまま短期間で解約すると、もう二度とお金を借りられないという訳ではありませんが、本当にお金が必要になったときにキャンセル先のカードローン会社に申し込みをすると、社内には早期解約した記録が残っているので、普段よりも厳しめに審査される可能性もるので注意しましょう。
キャンセルできないからといってすぐに解約しない
カードローンは基本的に年会費や手数料は無料です。利用しなければ利息も発生しないため、カードを持っているだけでなにか支払いが生じるということはありません。
下手にカードローンを解約すると、同じカードローン会社に再申込みをするときに融資の審査に影響するので、もしものときのために使わず持っておくという選択肢もありだと思います。
ただし、これは1社だけ申し込みをした場合に限ります。いくら審査が不安だからといって、2社も3社も続けてカードローンに申し込んだら、せめて1枚だけ残して、あとはすぐに解約手続きをおこないましょう。
実際にお金を借りていなくても、契約をしていれば多重債務に陥ってしまうことも有り得ます。
複数社のカードローン会社と契約をしていると、お金に困っていると判断され車のローンや住宅ローンを組むときに審査に落ちる可能性が高くなるのでご注意ください。
カードローンの申し込みをキャンセルするとどうなる?
次に、申し込みをキャンセルするとどうなるのか?についてお話します。
まず申し込みをした時点で、履歴が個人信用情報機関と申込先のカードローン会社に残ります。そして審査に落ちてしまった場合の情報も保存されます。
信用情報機関とは?
信用情報とは、カードローンやクレジットカードの申込情報、借入件数、借入残高、債務整理や自己破産などのお金に関する履歴書のようなものです。
信用情報は信用取引に関する情報です。
例えば、
- クレジットカードで商品の購入
- クレジットカードのキャッシング枠で現金を借りる
- 銀行や消費者金融などでお金を借りる
これらの信用取引をする際にお金を貸すか貸さないかの判断は金融機関だけではなく、個人の信用情報を参照して判断されるのです。この個人情報を管理しているのが個人信用情報機関なのです。
カードローンの仮審査や本審査では、今までの申し込みや借入れなどに関する信用情報を個人信用情報機関から参照して他に借金がないか、ちゃんと返済しているか、他にも色んなところに申し込みしていないかなどを調べて、カードローンの申込時に入力した本人情報や提出書類などと照らし合わせながら可決・否決の審査の判断をおこなうのです。
日本には3つの信用情報機関があり、銀行や消費者金融やクレジットカード会社はいずれかの機関に加盟しています。
- CIC(株式会社シー・アイ・シー)
- JICC(株式会社日本信用情報機構)
- 全国銀行個人信用センター
大手ともなると上記の2つに加盟しているところもあり、三井住友銀行、みずほ銀行、楽天銀行、イオン銀行はCIC・JICC・全国銀行個人信用センターのすべてに加盟しています。
信用情報機関に登録される期間はどのくらい?
個人情報は記録されると一生残ってしまうものではありません。どの情報なのかによって保存される期間は異なります。
申込情報
カードローンに申し込みをすると、それらの情報は最長6ヵ月間、個人信用情報機関に保存されます。
- どこに申し込んだか?
- 申込日はいつか?
- 個人情報
- 商品の種類(カードローン・クレジットカード他)
契約情報
審査を通過したあとに契約を完了すれば、カードローンをキャンセルする・しないにかかわらず、その内容が信用情報として記録されます。
- 契約日
- 契約額(借入金額)
- 支払期間
これらの情報は、解約してから最長5年間は保存されます。カードローンやクレジットカードの返済が終わってからではなく「解約後」ということに気をつけましょう。
借金完済後も契約を解除していないと、今現在の借り入れ情報は保持されているのです。
完済してからもそのまま解約せずにカードを保有している方も多いかと思いますが、そのまま持っていても「利用者扱い」となるので、なにかしらローンを組むときは審査に影響してしまう可能性もあります。
再申込みや他社カードローンへの影響は?
申し込みをキャンセル又は解約した場合は、同じところと再契約しようとしたとき審査が少し厳しくなってしまうこともあります。
また他社へ申し込みするときも、キャンセルした情報は最長6ヵ月間も個人信用情報機関に保存されるので、その6ヵ月間のあいだに何社も続けて申し込むと「申し込みブラック」となってしまい、どのカードローンも審査に通りづらくなります。
短期間に複数のカードローンへ申し込むと申し込みブラックになる
申し込みブラックとは、短期間の内に何度も申し込みをおこなったために、カードローン会社やクレジットカード会社などから警戒されている状態のことをいいます。
警戒されてしまうと「よほどお金に困っているな」「他社の審査に落ちたから問題があるのでは?」と評価されてしまい、審査に通りにくくなってしまうのです。
ではどのくらい申し込みをしてしまうと、申し込みブラックとなってしまうのでしょうか?
一般的には1ヵ月間に3社以上申込みをしてしまうと申し込みブラックとなってしまうようです。また、申し込みをして審査に落ちれば落ちるほど次の審査は厳しくなる傾向にあります。
審査に落ちてしまったからといってムキになって次の申し込みをしても印象が悪くなるばかりで悪循環となります。
申し込みの情報は最長で6ヵ月間保存されるで、3社に申し込みをして3社とも審査に通らなかった場合は、最後に申し込みをした日から数えて6ヵ月間待ちましょう。
信用情報がクリアになってから再スタートすれば、以前よりは審査に通る確率は高くなっているはずです。また、複数の借入れがある方はこの期間に借入件数や借入残高をできるだけ減らしておくことによって、審査通過率を上げることができます。
銀行カードローンなら仮審査をキャンセルできる
最近のカードローンの特徴として、スピード審査・スピード融資をおこなうところが多くなっています。
申し込みをすると、早いところでは最短30分で審査結果の回答がきます。また、審査の段階でお金を貸しても問題ないと判断されれば審査中にカードの発行手続きをおこない、少しでも早く融資できるようにしているカードローン会社もあります。
契約が完了すると契約情報は5年間記録が保存されるので、どうせキャンセルするのであれば契約前におこないたいですよね。
銀行カードローンの中には審査を「仮審査」「本審査」と分けておこなうことによって、契約意思の確認の為に保留期間が用意されているところもあります。
金融機関名 | 仮審査できる保留期間 |
---|---|
東京スター銀行カードローン | 2週間 |
住信SBIネット銀行カードローン | 14日間 |
仮審査に通過すれば、次の本審査をおこなうために約14日間の保留期間が設けられています。中には、審査後に心変わりしたという方も少なからずいらっしゃるはず。
上記の銀行カードローンでは「やっぱりキャンセルしたい」となったときにも真摯に対応してくれます。銀行側としてもせっかく審査をしてカード発行までしたのに全然利用されないというのも防ぎたいですよね。
カードローンの中には簡単な審査診断ができるところは多くありますが、仮審査を導入しているところは多くはありません。
「申し込みのキャンセルができないのはちょっと怖いな…」という方は検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
カードローンの申し込みをキャンセルするときは以下のことに注意してください。
- 審査が開始するとキャンセルできない場合がある
- 契約完了後はキャンセルではなく解約の扱いとなる
中にはカード発行してしまうと解約できないというところもあるので、どのみちキャンセルしたい場合は直接電話で確認しましょう。メールだと即時に見られないことがあり、間に合わなくなる可能性もあるので電話の方が対応は早いです。
また、キャンセルをすることによってどんな影響があるのかというと
- 申込情報は信用情報機関に最長6ヵ月間保存される
- 契約情報は信用情報機関に最長5年間保存される
審査に落ちてしまった場合は仕方ないですが、他に条件の良いカードローンを見つけたからといってキャンセル後すぐに他社のカードローンに申し込みすると、審査で少し不利になっているということを理解しておいてください。
他社の審査にも落ちてしまって、結局どこからも借りられないとなっては本末転倒です。
だからこそ申し込みするときにしっかりと借り入れ条件や情報を得る事が重要になるのです。また、カードローンには借り換えローンという今使っているカードローンを他社に乗り換えるというものもあります。
短期間でのキャンセルや解約は印象が良いものではありませんが、合法的に他社へ乗り換えることは可能です。
この記事の監修者プロフィール

- 金融ライター
- 知って得するお金の情報サイト「知っ得!カードローン」の編集長。所有資格は日商簿記2級、ファイナンシャル・プランニング技能検定3級。現在はFP2級の資格試験に向けて勉強中。生活困窮者や自己破産者を救いたい一心で記事を書いています。
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