信用情報がスーパーホワイトの人はカードローンやクレジットカードは作れない?

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信用情報がスーパーホワイトの人はカードローンやクレジットカードは作れない?

2020年にJCBがリリースした「クレジットカードに関する総合調査」によりますと、日本全国のクレジットカード保有率は86.6%という調査結果が出ています。

キャッシュレス化の普及により、もはやクレジットカードを持たない人のほうが少ないといえるほどの普及率ですよね。

それほどまでにクレジットカードは私たちの生活になくてはならない必需品として、とても身近な存在になりましたが、いくら普及率が高いからといって、誰でも簡単に利用できるわけではありません。

クレジットカードの申し込みでカード発行会社が何を基準に審査しているかわからないという方も多いのではないでしょうか?実はローンの審査で必ず閲覧される情報が「信用情報」なのです。

多重債務者は新規のローン審査に通らないことは周知の事実ですが、逆に信用情報に履歴のない「スーパーホワイト」の状態もクレジットカードやカードローンの審査に大きく影響します。

この記事では、信用情報のスーパーホワイトはカードローンやクレジットカードを作れないのか?について解説します。

スーパーホワイトの人がクレジットカードやカードローンの審査に通りにくい理由、そして新規ローンの審査を通るための対処方法についても解説します。

信用情報におけるスーパーホワイトとは?

クレジットカードがこれだけ普及していても、新社会人や高齢者の方のなかには、クレジットカードを使わずに現金払いで生活をされている方もいらっしゃることでしょう。

クレジットカードやカードローンを利用したことがないため、ローン商品の申し込みや契約、返済に関する情報が一切なく、個人の信用情報がまっさらな状態を「スーパーホワイト」といいます。

一方、過去に債務整理をした方であっても、一定期間の経過後、信用情報から債務整理に関する記載がなくなります。俗に「ホワイト」といわれており、スーパーホワイトと同様の状態となります。

債務整理の方法によって信用情報機関への掲載期間は異なりますが「任意整理は最大でも5年間、個人民事再生および自己破産は最大でも10年間を超えない期間」と定められています。

つまり、債務整理を行った事実が信用情報機関に掲載されている期間は、新規のカードローンやクレジットカードの審査に通りづらい期間となるわけです。

そのため、債務整理から最大10年が経過すると信用情報機関に登録されている情報は破棄され、情報がなにもない「スーパーホワイト」と同様の状態になります。

現在、日本には内閣総理大臣の指定を受けた信用情報機関が3つ存在しています。

自身の登録情報が現在どのような状態になっているかのは、実際に自分で情報を開示してみなければわからないので、どうしても気になるという方は、下記に記載の参考URLから信用情報の開示請求をしてみてください。

スーパーホワイトはカードローンやクレジットカードの審査で不利

では、信用情報に何も記載がないと審査はどうなるのでしょうか。

個人信用情報機関にまったく情報がない=基準となる取引履歴すら得られないことには「審査しようがない」ともいえます。

信販会社などからすれば「クレジットカードを発行し、ローンを許可してもきちんと支払ってくれるかの判断ができない」のです。

これがいわゆる信用情報がスーパーホワイトの状態です。

クレジットカードやローンの審査にとても不利となってしまう原因のひとつとして大きく関係しているのです。

スーパーホワイトはクレジットカードやローンは諦めるべき?

「これまで、クレジットカードを作ったことがない」または「債務整理から生活を立て直して、ようやく生活に余裕も生まれ、クレジットカードやローンを検討し始めたけれど、結局自分には利用できない」と悲観されてしまう方もいるかもしれません。

では実際のところどうなのか?本当にクレジットカードやローンの利用はできないのか?といえば、まったくそんなことはありません。

なぜなら、スーパーホワイトの状態は「ほかに借り入れなどは一切ありませんよ」といった、あなたに債務が存在しないことを証明しているからです。

これだけクレジットカード保有率が上昇している現代といえども、借金を嫌い、現金での支払いのみで生活している人も少なくはないのですから、スーパーホワイトだからといって諦める必要などありませんよ。

すぐにできるクレヒス(クレジットヒストリー)の作り方

スーパーホワイトの状態が審査に不利であるならば、口座引き落としで尚且つ個人信用情報機関への掲載がされるスマートホンや携帯電話の機種代金を分割契約してみましょう!

その際に、携帯電話会社の発行するクレジットカードに申し込みたい旨とそのクレジットカードで毎月の携帯電話料金の支払いを検討していることを伝えてみてください。

現在では、ほとんどの携帯電話会社が自社でクレジットカードの発行を行っています。

今までも利用歴のある携帯電話会社であれば、これまでの通信料金の支払い実績が個人信用情報機関の取引履歴の代わりとして評価してもらえる可能性も大のため、スーパーホワイトであっても発行してもらえる期待大ですよ。

もし断られたとしても、分割契約した端末料金をきちんと支払っていれば、半年後には他社のクレジットカード審査に通過できる可能性も大ですので、あきらめないでください。

債務整理後のスーパーホワイトは堂々とできる証

債務整理から5年以上の時が経過し、新たなローンを組みたい・クレジットカードの新規発行申し込みをしたいと思っているけれど「債務整理をしてしまった」ことから罪悪感を持ってしまい、一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか?

債務整理に対して罪悪感を抱いてしまうその気持ちとてもよくわかります。

しかし、逆の見方をすれば「債務整理に対する罪悪感は、これからはきちんと返済しながら生活していきたいといった前向きな気持ちへの表れ」だといえます。

生きるというのは、常に変化の連続です。

例えば「債務整理をしたときには車の維持が難しかったけど、債務整理をして余裕のできた今、生活手段として車がほしい」「二度とローンを組む気はなかったけれど、勤務先の業績悪化などで一時的にキャッシングをして生活費を賄いたい」など、さまざまな出来事によってローンを意識することもあると思います。

新規ローンを検討する中で、債務整理をしたことによる意外な影響として、債務整理後、一定期間ローンが組めなくなる為、新たなクレジット取引情報が無く、個人信用情報機関の登録情報が債務整理情報を含め何も記載のないホワイトといわれる状態になってしまうのです

これだけクレジットカードが普及してしまうと、スーパーホワイトの状態がまるで悪いことのように感じてしまうかもしれませんが、裏を返すと「どこにも借金がありませんよ」と堂々と証明していることと同じ状態なのです。

債務整理という人生の大きな転機を越えてやっとつかんだ余裕なのですから自信を持ってくださいね。

この記事の執筆者

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知って得するお金の情報サイト「知っ得!カードローン」の運営者です。キャッシング専門ライターとして活動を始めてから、今年で6年目になります。貸金業務取扱主任者資格、ファイナンシャル・プランニング技能検定2級(FP)、日商簿記検定2級に合格。生活困窮者や自己破産者を救いたい一心で記事を書いています。